研究概要 |
未稍血リンパ球の短期培養にaphidicolinを添加すると脆弱部位が発現することが知られている。Aphidicolinを溶解するためにethanolを使用するが、ethanolはaphidiwlinと相乗的に作用して脆弱部位の頻度を増加させることを発見した。Ethanolが0.02%で296%、201%だが、1%で765%と823%に増加する。この条件で35カ所のcommon fragile sitesを固定した(文献参照)。 Aphidicolin添加によりtriradials,quadriradials,end-to-end associationの発現を認めた。前記の異常の発現頻度の最大となる条件を求め、健康成人女子2人の未稍血リンパ球;計2000の中期核板について分析した。End-to-end associationについては分析、集計を完了したが、その分布はrandomである。従来、この異常を実験的に作製した報告はないから、有用と思われる。End-to-endassociationは染色体末端部に誘発した脆弱部位と考えることができる。
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