研究概要 |
本学附属病院の開設直後の医療活動が地域社会に及ぼす影響を客観視するため、大規模な社会意識調査と多角的医療関係情報の収集を行い、その経年変化、住民の生括圏域別の分析を前年度より継続して行っている。 本年度は社会的側面への影響を多角的に調査を行い経年変化を分析するとともに、長期にわたる病院活動を評価する指標として確立すべく、以下の諸調査と長期にわたる評価システムの構築作業を行った。 1.初年度(60年度)調査成果に基づく方法論の検討(成果論文1) 2.附属病院開設初期18カ月の社会的影響度の客観評価(成果論文2,3,4,5)(1)統計的指標にもとづく総合的分析(2)第1回住民,附属病院受診患者,地域開業医への意識調査結果の分析 3.附属病院情報システムの拡充と試験利用(医療管理情報システムの付加)(1)初年度調査における有効指標(受診動向,診療活動評価)の効率的収集ソフトの開発とそれにもとづく経年データの抽出(2)恒常的な附属病院医療活動評価のための詳細設計 4.社会的影響度の継続調査(後期18カ月)(1)統計指標の収集(分析作業が進行中)(2)第2回意識調査の施行(61年8月15日〜31日)(分析作業が進行中) これらの研究の過程から、新設期にある診療活動の概略を量的に把握するとともに、地域社会のうけとめを客観視し得た。さらに初年度の研究結果を学内外に広報する活動を積極的にすすめているが、地域社会と大学の間の緊密化を深める重要な媒体となっている。
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