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1986 年度 実績報告書

術後肺合併症予防を目的とした個別呼吸練習プログラム作成のためのガイドラインの考案

研究課題

研究課題/領域番号 60480482
研究機関千葉大学

研究代表者

佐藤 礼子  千葉大, 看護学部, 助教授 (90132240)

研究分担者 武田 祐子  千葉大学, 看護学部, 助手 (80164903)
井上 智子  千葉大学, 看護学部, 助手 (20151615)
雄西 智恵美  千葉大学, 看護学部, 助手 (00134354)
石黒 義彦  千葉大学, 看護学部, 教授 (30009443)
キーワード術後肺合併症 / 術前呼吸練習 / 術後肺ケア / 肺機能 / 呼吸練習プログラムIncertiue Spirometry / 経皮的酸素分圧 / 経皮的炭酸ガス分圧
研究概要

1.術後肺合併症予防を目的とたIncertiue Spirometry効果の経皮的血液ガスモニターによる検討:成人健常女子10名に、IDSEP,TRIFLO【II】,深呼吸の呼吸練習を30分間隔で各2回実施し、センサー温度44℃で胸部,上腕内側,大腿前面,足背での経皮的酸素分圧,経皮的炭酸ガス分圧を連続測定し、結果の分析から以下の考察を得た。ISは従来の深呼吸に比べ、tc【po_2】,tc【pco_2】とともに安静時値への回復が迅速で循環への影響も少ない。ISの循環への影響では練習後のPressure-Rate-Productの増加率がともに10%以内で終了後5分で安静時値に戻り、患者のIS練習量決定の目安となる。また、経皮的血液ガスモニターの測定部位は、胸部を基準としているが、胸部と上腕,胸部と大腿との相関が得られ、部位選択の巾が広がり手術患者への適用が容易となる。2.術前呼吸練習と術後肺ケアの効果の検討:全身麻酔による開腹手術患者23名を対象に、経皮的血液ガスモニターによる呼吸機能の測定、術前呼吸練習と術後肺ケアの実施状況及び効果,肺合併症の発生状況を調査し、結果の分析から以下を明らかにした。(1)殆んどの患者が術前日には、手術への不安はあるが術後に必要な呼吸法や排痰法の意義と具体的方法を理解・習得し、術後実施する意志を持ち、適度な呼吸練習は術前の心理的準備状態をつくる。(2)術後の肺ケア実施には、手術操作により生じた危険因子や創痛の程度、ドレーン等の影響分を的確に査定し、リスクの大きさに応じた対応が必要。(3)術前に肺合併症が危険視される患者には、計画的な術前術後を継続する援助。(4)術後4日目迄は患者を励まし教育的機能を含めた看護婦による実施が有効。(5)術前患者の既往の査定を綿密に行い、リスクを最少にする呼吸練習方法の検討。(6)術後のtc【po_2】の変化は野本らの【pao_2】の変化と類似し、術後患者の呼吸機能の指標となる。3.現在、2の23名に対する心理社会的側面からの分析を行いガイドライン試案の考案中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 井上智子 他: 日本看護科学会誌. 6. 60-61 (1986)

  • [文献書誌] 雄西智恵美 他: 第18回日本看護学会集録(成人看護). (1987)

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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