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1986 年度 実績報告書

看護方法における移動技術の効率性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 60480483
研究機関神戸大学

研究代表者

細野 喜美子  神戸大, 大学併設短期大学部, 助教授 (00114322)

研究分担者 嶋田 智明  神戸大学, 医療技術短期大学部, 助教授 (80154269)
吉田 政樹  神戸大学, 医療技術短期大学部, 講師 (30174949)
佐藤 英一  神戸大学, 医療技術短期大学部, 教授 (30162407)
新田 麗子  神戸大学, 医療技術短期大学部, 助教授 (20164626)
渡辺 和子  神戸大学, 医療技術短期大学部, 助教授 (90167106)
キーワード効率性 / 移動技術 / 全介助 / 立ち上り動作 / 筋力低下 / 筋電図 / 姿勢 / ベッドの高さ
研究概要

1.長期臥床による筋力低下を来した患者が入院中は歩行可能であっても、退院後、疊の上の布団からは立ち上る事ができないという訴えがされていることに着目し、この問題を解明する基礎研究として健常者を対象に筋電図にバイオフィードバックを用いて筋力を人爲的に加減して動作の変化を検討し代償機能についての知見を取り出した。2.全介助の必要な患者を仰臥位から起坐位にする場合の技術の効率性を検討する爲に熟練者の特長から指導ポイントを取り出し、これを用いて未熟練者の指導前後の関節角度の変化を分析し、指導ポイントの要因について考察し知見を引き出した。3.同じく、未熟練者の筋活動の変化を指導前後の関節角度の変化を同期に測定した。指標として左右の腰背筋の筋電図を記録し、指導前は最大収縮力に近い力を使っているが、指導後は低い筋活動で指導前には不成功であった移動に成功している事が把握でき、これにより、指導ポイントがより明らかになった。4.全介助の必要な患者をベッド上で仰臥位から起坐位に移動する場合の効率的なベッドの高さについて50名の学生を被験者にして実験研究を行った。研究の結果、効率的なベッドの高さは介助者の身長の50%であるという事を明らかにした。5.全介助の必要な患者をベッド上で仰臥位から坐位にする技術について、体重・身長を一定の幅に限局した8名の学生の指導前後の関節角度の経時的変化を右側面から分析した。全体的な傾向としては指導前には膝関節の角度が伸展していたが、指導後は膝関節が屈曲し移動を成功させていたが、一例は、指導前後の姿勢の変化は、右側面から見る限り認められないにもかかわらず、指導前は不成功であり指導後は成功した。この原因として、左手の位置と体幹の側屈角度の関係が効率性に影響を与えているものと考えられ今後の研究課題として残された。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 中田雅子: 理学療法学. Vol.14. (1987)

  • [文献書誌] 細野喜美子: 第6回日本看護科学学会講演集. 6. 111 (1986)

  • [文献書誌] 渡辺和子: 日本人間工学会第28回大会講演集.

  • [文献書誌] 細野喜美子: 日本人間工学会第28回大会講演集.

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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