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1986 年度 実績報告書

運動負荷に対応する心機能の変動を基とした簡易メディカル・チェック法の検討

研究課題

研究課題/領域番号 60480492
研究機関東海大学

研究代表者

中野 昭一  東海大, 医学部, 教授 (00055716)

研究分担者 三田 信孝  東海大学, 体育学部健康学教室, 助手 (10130098)
宮崎 康文  東海大学, 体育学部健康学教室, 講師 (90056317)
山並 義孝  東海大学, 体育学部健康学教室, 助教授 (60056108)
吉岡 利忠  東海大学, 医学部生理学教室, 助教授 (50056933)
キーワード心拍数 / 心拍出量 / 心電図 / S-T level / S-T slope / 血圧 / 心拍数増減率
研究概要

昭和60年度研究実績書に述べたごとく、運動負荷に際し、現在一般に行われているメディカル・チェックは、それを行う機関によって著しく異なり、その内容および判定の基準が必ずしも一致していない。しかし、衆目の一致するところは、負荷された運動にその人の心機能が速やかに追従する能力があるか否かを検討する点であり、私たちは全身持久性の向上、運動療法に際し、もっとも効果的で安全性を考慮した運動負荷方法として心拍数を任意の一定レベルに規定した運動負荷が代謝的にも心機能の上からもより効果的であると報告している。この場合、当然、運動中の心電図からそのS-Tレベル,S-Tスロープ、心拍数、心拍出量等を継時的にチェックして結論を出しているわけであるが、このような精密検査を一般に行うことは難しく、昭和60年度には、各種運動強度のトレッドミル走および自転車エルゴメーター運動負荷実験によって、正常成人男子の場合、運動中の心拍数が170回/分を超えると、その増減の度とS-Tレベル、S-Tスロープとの関係に乱れを生じるところから一応の基準を170回/分の心拍数に置き、そのレベルにまで心拍数を増加させる運動負荷速度を変えて実験を行い、少なくも5分間以内に心拍数を170回/分まで増加させた場合には、正常成人男子の運動鍛練者でも心電図波形上のS-Tレベル2mm以上の低下をきたす者がおり、またS-Tレベルの低下とS-Tスロープの上昇との間に規則性のみられなくなること、インピーダンス法による心拍出量の変化も乱れ、血圧も運動開始後3分で200mmHgにも達するものが多く、脈圧の増加が著明であったことを報告している。そこで今回はこの点をさらに追究するとともに10分間で心拍数が170回/分に達するような運動に主眼を置き、心拍数増加率を基本としてS-Tレベルと運動負荷時間とを三次元に作図した図表をつくり、より簡易なメディカル・チェックのできる方法の検討を行ったのである。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 三田信孝 他: 日本体力医学会誌「体力科学」. 35. 344 (1986)

  • [文献書誌] 中野昭一: 全国大学保健管理協会.

  • [文献書誌] 中野昭一: 平塚医師会誌.

  • [文献書誌] 中野昭一: 日本理学療法士協会誌.

  • [文献書誌] 中野昭一: 糖尿病治療研究会誌.

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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