研究概要 |
本年度は2年目であるために補助金も少なく、以前より続けている東京大學附属図書館の朝鮮本調査にのみ的をしぼった。調査内容及び成果は ほぼ次の如くである。 1.同所所藏の朝鮮本は、阿川文庫本が殆んどである。3、4年前より続けている普通本の調査をほぼ終え、貴重書の調査にとりかかった。まず書庫に入って朝鮮本を中国本から区別するのに2日を要した。(両者はよく混同されているため、今回中国書誌學の研究者と協同で区別を行った。) 2朝鮮本の貴重書を約1ヶ月に亘って調査し、ほぼ90%を終えた。中には養安院蔵書や、語學,書誌學的見地から見て貴重なものも含まれていた。50%以上が普通書として扱ってもよいものであった。 3東京大学附属図書館では、数年をかけて同所蔵の溟籍目録を作製中であるが、筆者は朝鮮本を〓〓させられて、その方の作業を進めつつある。
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