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1986 年度 実績報告書

人工衛星位置決定装置によるジオイド高の短波長undulationに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 60540252
研究機関国立極地研究所

研究代表者

神沼 克伊  極地研, その他, 教授 (90012921)

研究分担者 伊藤 潔  京都大学, 理学部地震予知観測センター, 助手 (80022721)
キーワードNNSS衛星 / トランスロケーション / ジオイド高 / 短波長undulation
研究概要

1.トランスロケーションの固定点座標として用いる、東京(極地研A点と名づける)のベッセル楕円体上での位置を確定するため、近傍の三等三角点からの測距,測角,一等水準点からの水準測量により、極地研A点の緯度【B_1】=35゜45'1.777"N,経度【L_1】=139゜43'12.390"E,海抜高度【H_1】=43.97mを求めた。【H_1】に含まれる誤差は士1cmと見積られる。2.A点のWGS72楕円体上の位置を精密軌道によるpoint-positioningで次の過程により求めた。(ア)89パスの精密軌道のデータとGP-ISプログラムを用いて精密軌道地心系でのX,Y,Z座標を求める。(イ)ルロイの変換式により(ア)の座標値を放送軌道地心系へ変換する。(ウ)(イ)の値をWGS72楕円体上のB,L,H値へ変換する。求められた座標値は【B_2】=35゜45'13.401"N,【L_2】=139゜42'59.966"E,【H_2】=83.83mである。3.【H_2】-【H_1】【_!〜】40.9m、これがA点のWGS72楕円体上でのジオイド高となる。4.筑波、常平、極地研A点での同時受信実験の結果10パスあれば、3次元的な絶対測位精度を3m以内で求められることがわかった。この時、2点間の測位相対精度をelliptical distanceの標準誤差で評価すると、δd=0.8-1.3m程度である。5.4に伴う高さ方向の測位誤差はδd/【〓1.3】1.0mで、これがA点固定によるトランスロケーション点アンテナ高度の測位精度となる。6.日本海沿岸、滝寺(新潟県上越市)、谷根(同糸魚川市)、泊山(富山県下新川郡朝日町)での予察的な結果は、次の通りである。7.各々28、10、27パスを用いたトランスロケーションの結果得られるdifference matrixの各B、L、H成分をA点座標に加えてトランスロケーション座標をもとめる。アンテナ高度から海抜高度をひいて得られるジオイド高は(ア)滝寺41.3m、(イ)谷根41.0m、(ウ)泊山40.8mとなり我如古(1982)の水路部ジオイドの等ジオイド高線と予盾しない。8.残る大島、富士山頂、乗鞍、立山等の実験データを現在解析中である。

研究成果

(5件)

すべて その他

すべて 文献書誌

  • [文献書誌] K.Shibuya: Memoir.Natl Inst.Polar Res.Special Issue No.43. 1-12 (1986)

  • [文献書誌] K.Shibuya: Memoir.Natl Inst.Polar Res.Special Issue No.43. 23-36 (1986)

  • [文献書誌] K.Shibuya: Jour.of Geodynamics. 6. 327-346 (1986)

  • [文献書誌] K.Shibuya: J.Phys.Earth. 33. 453-483 (1985)

  • [文献書誌] 板橋昭房: 南極資料. 30 No.1. 80-88 (1986)

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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