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1986 年度 実績報告書

自己回帰移動平均ラティス形ディジタルフィルタの研究

研究課題

研究課題/領域番号 60550241
研究機関北海道大学

研究代表者

永井 信夫  北海道大学, 応用電気研究所, 教授 (80001692)

研究分担者 宮永 喜一  北海道大学, 応用電気研究所, 助手 (20166185)
小野 幸次郎  北海道大学, 応用電気研究所, 助手 (00001686)
三木 信弘  北海道大学, 応用電気研究所, 助教授 (30002314)
キーワードディジタルフィルタ / 定常確率過程 / 線形予測理論 / 高速算法 / 適応的ディジタル信号処理 / 伝達関数 / スペクトル推定 / 分布定数回路 / 回路網合成
研究概要

1.システムの入出力信号が確率過程のとき、その伝達関数はスペクトル推定で求められるが、我々はARMAモデルの係数を適応的に求めるMISを開発している。MISにおいては高速算法によってARMAディジタルラティスフィルタを構成することもできる。昭和61年度は適応的にARMA係数を推定する方法に改良を加え、より高精度の推定器にした。またARMAディジタルラティスフィルタに改良を加え、シストリックアレイとして演算ができ、並列処理が可能となるようなアルゴリズムを開発し、これを専用プロセッサに組み込む方法を検討している。(文献(2),(5)等)。
2.回路網理論をディジタル信号処理に応用することを考え、昭和61年度はダーリントンの回路網合成論をスペクトル推定に応用し、高精度でスペクトル推定すると考えられ、しかもフィルタの構成と特性の近似の性質との関係が明確にわかるディジタルフィルタの構成法を求めた。またそのディジタルフィルタの基本区間を直交行列で表される直交ディジタルフィルタという簡単な回路形式で求めている(文献(3),(6)等)。
3.複素係数ディジタルフィルタは実係数フィルタでは作ることのできない特性を実現したり、係数の素子数を減らせるなどの特徴があり、世界の研究者の関心をひいている。本研究では複素分布定数回路について従来の実係数分布定数回路との違いを明らかにし、その違いが複素量の反射係数に表されるために、複素量の反射係数の性質を明確にした。また新しい複素単位素子を導出し、この複素分布定数回路理論に基づいて、複素ウエーブデジタルフィルタの構成法を求めて、複素ディジタル信号処理へ応用している(文献(1),(4)等。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Nobuo Nagai;Masakiyo Suzuki: Proc IEEE-IECEJ-ASJ International Conference on Acoustic,Speech and Signal Processing. 2603-2606 (1986)

  • [文献書誌] Yoshikazu Miyanaga;Nobuhiro Miki;Nobuo Nagai: IEEE Trans Acoustics,Speech,and Signal Processing. ASSP-34,3. 423-433 (1986)

  • [文献書誌] 鈴木正清,永井信夫,三木信弘: 電子通信学会論文誌. J69-A,7. 858-868 (1986)

  • [文献書誌] Nobuo Nagai;Masakiyo Suzuki: EUSIPCO-86,Signal Processing 【III】. 155-158 (1986)

  • [文献書誌] Yoshikazu Miyanaga;Nobuo Nagai;Nobuhiro Miki: EUSIPCO-86,Signal Processing 【III】. 171-174 (1986)

  • [文献書誌] Masakiyo Suzuki;Nobuo Nagai;Nobuhiro Miki: EUSIPCO-86,Signal Processing 【III】. 175-178 (1986)

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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