研究課題/領域番号 |
60550326
|
研究機関 | 福岡工業大学 |
研究代表者 |
溝田 武人 福岡工大, 公私立大学(その他), 助教授 (10038557)
|
研究分担者 |
功能 郁生 福岡工業大学, 工学部, 助手
岡島 厚 金沢大学, 工学部, 教授 (80013689)
|
キーワード | フラッタ / フラッタ抑制 / Active Flutter Suppression / 渦励振 / 低風速励振 / 前縁剥離渦励振 / 風洞 |
研究概要 |
本研究は、構造物に付加した小さなフラップの運動によって渦励振、低風速励振を制振させることを目的としている。この研究の実行には低風速域で性能の良い風洞装置が是非必要である。 本研究の申請者は、S.60年4月に九州大学応用力学研究所から福岡工業大学工学部電子機械工学科へ勤務先を変更した。そこで当該研究機関で本研究を実行するには、まず低速低乱風洞を製作する必要がありその旨計画を一部変更して申請し受理された。そこで3年間の計画は(1)S.60年度:風洞製作のための基礎研究、(2)S.61年度:低速低乱風洞の製作、(3)S.62年度:当初申請した上記研究題目に直接関係した研究、となっている。 本年度は、低速低乱風洞の設計・製作・性能測定を計画し、現在の所これらの計画は順調に達成されている。先ず、風洞を設置する実験室の大きさを考慮して風洞流路の形状を(もん)型の吹出型風洞とした。製作に際しては可能なかぎり廉価で作るため出来るだけ学内の製作設備を利用し、市価の1/5程度の価格で完成させた。さらに、1)風洞の測定部の大きさは0.5m x1.0m x2.5mであり、2)流速は0-17m/sが得られ、3)測定断面での流測の一様性も境界層(壁面から2cmであった)部分を除いて±1%以内であり、4)乱れ度は同じく境界層部分を除いて0.2%程度となり、風洞縮流比1:5.76の小型風洞にしては全体として良い性能である。 S.62年度はこの風洞をもちいていよいよ本格的な実験が可能となったことを報告しておきたい。
|