研究概要 |
今年度は植物の仲長生長に対して抑制的な効果を持つとみられるCCC,B-995の桑の発育に対する効果について検討した。 "一の瀬"の接木苗を用い7月30日と8月16日の両日B-995とCCCを各500ppw上位から長開した7枚の葉に全量が20mlとなるよう葉面散布した。 7月30日に処理した場合には処理の影響はほとんど認められなかっが、8月16日に処理した場合には条長,葉面積および葉数の増加に抑制的な傾向がみとめられた。葉面積重は処理により増加する傾向を示した。 クロロフィル量についてはとくに新葉について増加する傾向を示し、なかでもクロロフィル6が増加していた。 条の組織に対する影響についてみるととくに木部組織の発育が処理で卓践する傾向が認められた。細胞数の増加によるものか、それとも1細胞の発育の増進によるものかは現在検討中である。 前年度処理して余り条の発育に大きな差異が認められなかった条の4月における発芽歩合をみると処理桑の初期による発芽歩合は少なくなっていた。外部形状的にはほとんど差異は認められず、生理的な影響だと思われる。 TIBAではこの点についてほとんど影響が認められず、またMorphactinは抑制的な影響は認められるものの僅かであった。 このようにB-995,CCCの条の発育に対する効果はとくに栄養生長の盛んな時期に著るしく、しかも持続性のあるものであること解明された。
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