この研究は、微生物の環境適応、種分化に、転移因子(tansposable element)がどのように関係するかを知るためになされたものである。 1.好アルカリ菌Bacillus A-40-2の染色体上に見出された3Kb因子(トランスポゾン様因子)が他のアルカリ菌の中にも広く分布していることが【P^(32)】を用いるsouthehern blotting法で再確認された(昨年度実施したのはビオチニル化法) 2.上記3Kbフラグメントを中性菌であるBacillus subtilisに形質転換法で入れたところ、好アルカリの形質転換体が得られた。3KbのDNAが入ったという証明は、ビオチニル化法で行なった。 3.3Kbフラグメントのシークエンス分析は目下実施中で、5月末までには完了予定である。 4.シークエンスの分析が完了した時点で、3報に分け発表予定である。
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