米と主な畜産物について消費者1人当り需要量を年令別・性別に推計した。対象年次は昭和54年と58年とで、資料は総理府「家計調査」の個表、推計モデルは重回帰モデルである。その結果、次のことが分った。 1.米の需要量は、青少年期ではほとんど変化はないが、20〜30才代の女子では激しく減少している。 2.牛肉の需要量は、男女とも各世代で増えている。 3.豚肉は、男女とも各世代で需要量の変化はあまりみられず、需要はこの4年間かなり安定していた。 4.鳥肉の需要量は、男女とも若い世代で増えている。 5.ハムの需要量は、青少年期では減っているものの20才代後半より高年の男子では増えている。 6.ソーセージの需要量は、男女とも各世代で増えているが、ことに20〜30才代の男女および高年令の男子では大幅に増えている。 7.ベーコンの需要量も、男女とも各世代で増えているが、20〜30才代の男子で大幅に増えている。 8.牛乳の需要量は、全体としては停滞ぎみであるが、40才代より高年の女子および60才代より高年の男子では増えている。 9.粉ミルクの大半は乳児期に需要されているが、この世代ではこの4年間若干増加している。 10.バターとチーズは30〜40才代の女子で相変わらず大量に需要されている。 11.鶏卵は、男女とも各世代で安定した需要を持っている。
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