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1986 年度 研究成果報告書概要

反芻家畜の筋肉蛋白質蓄積に及ぼすホルモンおよび飼料蛋白質の影響

研究課題

研究課題/領域番号 60560296
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 畜産化学
研究機関岩手大学

研究代表者

晴山 信一  岩手大, 農学部, 教授 (00003723)

研究期間 (年度) 1985 – 1986
キーワード筋肉蛋白質 / 分解速度 / 合成速度 / 反芻家畜 / コーングルテンミール / 大豆粕 / サリノマイシン
研究概要

本研究は、昨年度に引き続いて、尿へ排泄される3-メチルヒスチジン(3MH)の量から筋肉蛋白質の分解、合成量を測定する方法(3MH法)によって、反芻家畜における筋肉蛋白質の代謝に及ぼす、飼料蛋白質の違いおよびホルモン様の作用を表すサリノマイシンの影響を調べた。
得られた結果は、次のとうりである。
1.標準的な飼料に、30ppmのサリノマイシンを添加すると、血漿のアミノ酸の中でセリン,ロイシン,チロシン,ヒスチジンの濃度が上昇した。一方、グルタミン酸,グリシン,アラニン,イソロイシンの濃度は低下した。これに対して、血漿中の3MH濃度は、0.52μmolesから0.74μmolesへと著しく上昇した。この結果は、血漿の3MHの濃度の変化から、筋肉蛋白質の分解量の変動を推察できる可能性を示した。
2.蛋白質飼料として、ルーメンでの分解性が劣るコーングルテンミールを与えると、筋肉蛋白質の分解速度は1.80%ldであった。分解性の優れている大豆粕に切り換えると分解速度は1.12%に低下した。サリノマイシンを添加すると再び1.58%に分解は高まった。合成速度もほぼ同様の対応を表した。
3.これらの結果は、ルーメンでの分解性の優れている蛋白質を反芻家畜に与えた時には、そのアミノ酸は動物に効率よく利用される事を示しているのに対して、一方、ルーメンでの分解性の悪い蛋白質を与えると動物の必要としているアミノ酸が十分供給されないがために、動物のからだの蛋白質を分解、動員して補っている事が明らかになった。これらの現象は、1.で示したように、ある程度は、より簡便な手法である血漿の3MHの濃度の変動からも推測できることもわかった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 五十嵐進,西澤直行,晴山信一: 日本農芸化学会東北支部会講演要旨. 4 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] N.Nishizawa,S.Igarashi and S.Hareyama:Jpn.J.Zootech.Sci.,in preparation. (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] N. Nishizawa, S. Igarashi and S. Hareyama: "Effect of dietary protein sources and Salinomycin on muscle protein turnover in cattle" Jpn. J. Zootech. Sci.,.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] S. Igarashi, N. Nishizawa and S. Hareyama: "3-Methylhistidine content in feed stuffs" Abstract of Annual Meeting of Tohoku Branch of The Agricultural Chemical Society of Japan. 104. 4 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1988-11-09  

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