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1986 年度 実績報告書

化学物質の経皮感作に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 60570471
研究機関東邦大学

研究代表者

増谷 衛  東邦大, 医学部, 助教授 (10053092)

研究分担者 細野 久美子  東邦大学, 医学部(皮膚科学教室), 助手 (20165559)
伊藤 正俊  東邦大学, 医学部(皮膚科学教室), 講師 (10057698)
海野 俊雄  東邦大学, 医学部(皮膚科学教室), 助手 (80130350)
長村 洋三  東邦大学, 医学部(皮膚科学教室), 講師 (70057686)
松井 健雄  東邦大学, 医学部(皮膚科学教室), 助手 (50190393)
キーワード【C_3】H / Heマウス / 経皮感作試験 / Hartley系モルモット / パッチテスト / フェノール系化合物
研究概要

1.ランゲルハンス細胞の動態:7種のフェノール系化合物のうち、【C_3】H/Heマウスで感作したのは、イソオイゲノールとアセチルイソオイゲノールのみであり、イソオイゲノールのほうがアセチルイソオイゲノールより強感作物質であった。それぞれの感作物によるランゲルハンス細胞の動態については検討中。
2.アミノ基との結合に関するin vitro試験:HPLCによるシンナミック系化合物とMDCの結合能は、シンナミックアルデヒドが高い反応性を示し、メチルシンナミックアルデヒドで中等度の反応性が認められた。又サリチレート系化合物は反応物を生じなかった。この結果は、モルモットの感作試験及びヒトのパッチテストの結果とある程度相関した。
3.モルモットの経皮感作試験:Hartley系白色雌モルモットで検討した感作試験成績は下記の通りである。(1)合成香料のシクラメンアルデヒド,リリーアルデヒドともに感作能を認めた。(2)ヒドロキシシトロネラールの感作、およぼす諸基剤の影響を検討した結果、O/Wクリームが感作用試料の基剤として最も適する事、感作率は基剤により著しく相異する事を認めた。接触皮膚炎患者のパッチテスト:(1)シクラメンアルデヒド,リリーアルデヒドのパッチテスト成績は陰性であり、モルモットの経皮感作試験成績とは相関しなかった。(2)化粧品皮膚炎、染毛剤皮膚炎等の場合、それぞれの原因となりうる諸化学物質を患者の背部に48時間クローズドパッチテストした結果、各化学物質の陽性率はかならずしもモルモットの感作試験成績とは一致しなかった。これはその物質の感作能の他、使用頻度,濃度,被験者その他の諸因子が陽性率に多分に影響するためと思われた。

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公開日: 1988-11-10   更新日: 2016-04-21  

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