研究課題/領域番号 |
60570484
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
佐藤 通洋 慶応大, 医学部, 助手 (00138116)
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研究分担者 |
宮村 恵一 慶応義塾大学, 医学部放射線診断部, 助手 (00146698)
藤倉 雄二 慶応義塾大学, 医学部放射線診断部, 助手 (50146700)
国枝 悦夫 慶応義塾大学, 医学部放射線科, 助手 (70170008)
押尾 晃一 慶応義塾大学, 医学部放射線診断部, 研修医 (90185588)
久 直史 慶応義塾大学, 医学部放射線診断部, 助手 (30129621)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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キーワード | 断層解剖表示システム / パーソナルコンピュータ / 肝区域 / 超音波診断 |
研究概要 |
昨年度までに、パーソナルコンピュータNEC PC-9801Eを使用し、肝区域を中心とする上腹部の三次元解剖モデルを作成し得た。本年度は、このシステムを用いて主に実際の臨床面での応用と画像診断とくに超音波診断における教育効果を評価した。 臨床では、肝腫瘍とくに肝細胞癌の局在に関し、超音波断層から得られた情報をもとにこのシステムを用いて肝腫瘍の局在診断(区域に関する部位診断)を行ない、CT,血管造影および手術所見と対比した結果、良好な成績が得られた。 また、超音波検査では、肝臓のさまざまな方向の断層面が得られるため断層面上での肝区域解剖の理解は容易でない。本システムを超音波診断の初心者教育に応用した結果、システム導入以前に比べ、区域解剖および肝周囲臓器の位置関係の理解が容易となり、明らかにプラスの教育効果が得られた。 表示マトリクスが粗い、断層イメージの表示に時間がかかる、断層面の設定が面倒、解剖学的変異や体型による個人差に完全に対応できないなどの問題点が残っているが、パーソナルコンピュータでの限界である。
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