研究概要 |
ブタ及びラット下垂体を0.25Msucroseを含むTris-HCIバッファーでホモゲナイズし, 1000×gで10分間遠沈後, その上清を56,000×gで30分遠沈し, 得られた沈澱物を1%digitoninを含むTris-HCIバッファーでホモゲナイズし, 0度Cで30分間incubation後更に100,000×gで60分間遠沈し, 得られた上清を[^3H-MeHis]TRHと供に0度Cで3時間incubationし, rapid gel jsltration法にてspecific boundのTRHを測定すると, 1%digitoninによりTRHレセプターは約40%可溶化され得る事が判明した. この可溶化TRHレセプターはkd=30nM, Bmax=62fmol/my proternの性質を有し, ZorbaxカラムによるHPLC analysisでは[^3H]TRH標識TRHレセプターは^<14>C-myosinとほぼ同一部位に画出される為, TRHレセプターの分子量的約20万と推定された. また可溶化TRHレセプターをwheat germ agglutininカラムにapplyすると約70%のTRHレセプターが吸着され, 0.3M N-acetylgluiosanineによりそのTRHレセプターが溶出される事から, TRHレセプターはN-acetyl-D-gbicosaminy/residneを有する事が判明した. 18例の慢性用状腺炎感謝血清と可溶化ブタ下垂体を[^3H]TRHとを伴にincubationし, 抗TRHレセプター抗体の検索を行ったが, 正常血清のものと比較し, 有意の変化をTRH結合に見出す事は出来なかった. AH-sephr-dex 4Bにニトロベンゾイルアジドを導入し, TRHのhistidsne部位とジアゾ結合を行わせ, 可溶化したTRHレセプターをこのTRH affinity chromatographyにて精製し, 更にwheat germ agglutininカラムに通し, 現在約200倍迄TRHレセプターを精製しつつある. 更に約1000倍までTRHレセプターを精製し, N末端のアミノ酸配列を決定し, oligonudeotineプローブを作成しようとしている.
|