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1986 年度 実績報告書

リンパ球腫瘍細胞の膜抗原特にHNK-1抗原及びPreT抗原及びその分化について

研究課題

研究課題/領域番号 60570569
研究機関金沢医科大学

研究代表者

滝口 智夫  金沢医科大学, 血液免疫内科, 助教授 (50064514)

研究分担者 紺田 進  金沢医科大学, 血液免疫内科, 教授 (80064492)
橘 順子  金沢医科大学, 血液免疫内科, 助手 (70163475)
キーワードCD3^-CD2^+NKH-1^+細胞 / 胸腺細胞 / rIL-2との培養
研究概要

T細胞膜抗原とNKマーカー抗原との関係につき考察を加えてみた。
我々は今までにCD3^-KNH-1^+のいわゆるNK白血病6例、CD3^+HNK-1^+タイプ5例の他にCD4^+NKマーカー陽性白血病3例について検討して来た。特に問題となったのはCD3^-NKH-1^-細胞の起源であって、TCRβ及びγの再構成がないことからT以外の細胞なのか、又はIL-2と培養しているとCD3抗原は出現してこないがCD8やCD7などが陽性となることからCD3抗原出現以前のT-lineageではないかとも考えられている。又、γIL-2によく反応することからT11経路で活性化されているT-lineageのものとも考え検索をすすめて来た。次にCD3^-NKH-1^+細胞の機能に関しては検索した範囲では比較的よく保持されており、特にγIL-2に対してはよく反応して増殖を示した。今後これらリンパ球表面形質をもった患者の発症原因及び治療など問題になってくるものと思われる。
次にCD2^+CD3^-の表面形質をもっている胸腺細胞との比較では、γIL-2と長期培養した場合、胸腺細胞ではCD3の出現をみるがTCR-1の出現はみられないのに対し、CD3^-NKH-1^+細胞ではCD3抗原もTCR-1も充分な出現はみられなかった。以上よりCD3^-NKH-1^+細胞の起源については単純に胸腺stageの細胞に起源を求めることは難しいと思われる。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 滝口 智夫 他: 日本免疫学会総会学術集会記録. 17. 232 (1987)

  • [文献書誌] 滝口 智夫 他: 日本臨床血液学会 第29回抄録集. 234 (1987)

  • [文献書誌] 滝口 智夫 他: 日本血液学会雑誌. 51. 211 (1988)

  • [文献書誌] 滝口 智夫 他: 日本臨床免疫学会 第16回総会. (1988)

  • [文献書誌] 柴田 昭,高久 史磨,偏(滝口 智夫): "白血疲の新しい診断技術-分類と最近の問題点 『NK cell lenkemiaとT-lymphocytoisi』" 医歯薬出版株式会社, 183 (1988)

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公開日: 1989-03-30   更新日: 2016-04-21  

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