研究課題/領域番号 |
60570607
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
小原 孝男 東京女医大, 医学部, 助教授 (70090488)
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研究分担者 |
平山 章 東京女子医科大学, 医学部・病院病理科, 助教授 (80075217)
児玉 孝也 東京女子医科大学, 医学部・内分泌外科, 講師 (30161946)
藤本 吉秀 東京女子医科大学, 医学部・内分泌外科, 教授 (10010167)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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キーワード | 上皮小体癌 / 原発性上皮小体機能亢進症 / 高カルシウム血症 / DNAヒストグラム / 上皮小体癌の部位診断法 / 上皮小体癌の抗癌剤療法 / dacarbazine |
研究概要 |
1.遠隔調査からみた上皮小体癌病理組織診断基準の再検討 従来、上皮小体癌の病理組織診断では、核分裂像がもっとも信頼性の高い単一所見であり、それがあれば癌の診断がつくという考えが一般的であった。自験例でもそれを根拠に癌と診断していた例が8例あったが、、本研究では術後長期追跡調査を行なったところ再発は認めなかった。そこで、核分裂像の存在だけでは上皮小体癌の診断を確定できないことが明らかになった。 2.上皮小体癌の電顕的検討. 再発または転移が起こり診断が確定できた上皮小体癌の詳細な電顕的研究を行ない、(1)好酸性細胞から成る上皮小体癌の存在(2例)を初めて明らかにすることができた-従来は、主細胞から成るという報告しかなかった。、(2)細胞間癒合と細胞質内糸状体の所見を示す例がみつかった 3.上皮小体癌DNAヒストグラム解析 上皮小体腫瘍のDNAヒストグラム分析が癌の診断の確認およびその予後の予測に役立つかどうか検討することができた。(1)自験例の確実に癌と診断できる例でも原発巣のDNAパターンはすべてdiploidであり、この検査で癌の診断を確認することはできない。(2)再発巣または転移巣の組織がtetrapl-oidであるときには繰り返し再発する危険性が高い。 4.再発部位の診断とその治療 頸部の局所再発の部位診断には【^(201)Tl】Clシンチグラムが有用であり、肺転移巣の検出にはCT検査が役に立つ。再発例の治療は手術がもっとも有効な方法である。化学療法としてはdacarbazineがわずかながら効果を期待できる薬剤である。
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