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1987 年度 研究成果報告書概要

グリオーマにおけるがん遺伝子産物の同定と定量的解析

研究課題

研究課題/領域番号 60570673
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 脳神経外科学
研究機関佐賀医科大学 (1986-1987)
香川医科大学 (1985)

研究代表者

田渕 和雄  佐賀医科大学, 医学部, 教授 (50116480)

研究分担者 江上 博登  佐賀医科大学, 医学部, 助手 (30176755)
研究期間 (年度) 1985 – 1987
キーワード脳腫瘍 / グリオーマ / がん遺伝子 / がん遺伝子産物 / flow cytometer / pp60^<src> / 上皮成長因子受容体 / p21^<ras>
研究概要

原発性脳腫瘍の中核をなすグリオーマにおいて, どのようながん遺伝子(oncogene)が発現されているかを深る目的で, 数種の既知がん遺伝子産物に対する特異モノクローナル抗体を用いた. flow cytometryにより培養ヒトグリオーマ細胞の探索を試みた. その結果, ヒトグリオーマ(KY, KC, KH)細胞では抗pp60^<src>抗体および抗ECTF-R抗体に対してコントロールを比べ, 細胞数においていずれも30%以上の差が認められたことより, 各細胞株間で程度の差はあるにしても, pp60^<src>およびEGF-Rの発現があることが判明した. さらに118MG細胞では抗pp60^<src>抗体に対してはコントロールと比べ細胞数において82.3%の差があり, pp60^<src>が比較的強く発現されていることが示唆された. しかし, 抗EGF-R抗体に対する反応は陰性と思われた. 一方, 抗p21ras抗体に対しては, KY, KC, KH, 118MGいずれの細胞株もコントロールと比べ差は認められなかった. 次にKY細胞にforskclin(FKN)を作用させると, KY細胞におけるpp60^<src>ならびにEGF-Rの発現はいずれも有意に抑制された. さらにprcstaglandinD_2, J_2は細胞増殖抑制効果をもたらす濃度でpp60^<src>およびEGF-R発現の低下を示した. こうした作用はJ2の方でより顕著であった.
次にCキナーゼ阻害剤であるH-7処置によりpp60^<src>の発現の低下と, EGF-Rの軽度増強が観察された. 以上の我々の得た検索結果およびこれまでの報告から, グリオーマ細胞に発現されるがん遺伝子産物は多様であるといえる. このことは個々のグリオーマの発生, 増殖, 分化に関係すると考えられるがん遺伝子は一様ではなく, 同じグリオーマの範疇にあっても, 個々の症例で異った機序により癌化が惹起されていることを推測させる.

  • 研究成果

    (11件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (11件)

  • [文献書誌] 田渕和雄: 第3回脳腫瘍病理研究会講演集. 61-69 (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 本多千穂,田渕和雄,入江恵子,福岡高宏,三野章呉, 吉岡純二,植田清隆,大本尭史: 神経化学. 24. 238-240 (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 本多千穂,田渕和雄,入江恵子,福岡高宏,三野章呉, 吉岡純二,植田清隆,大本尭史: 神経化学. 24. 388-390 (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 田渕和雄: Clinical Neuroscience. 4. 22-25 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 本多千穂,田渕和雄: 神経化学. 25. 418-420 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 田渕和雄: 神経研究の進歩. 31. 1015-1022 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Kazuo Tabuchi: "Tumor antigens expressed in virus-induced brain tumor cells." Proceedings of the 3rd meeting of the society of brain tumor pathology. 61-69 (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Chiho Honda, Kazuo Tabuchi, Keiko Irie, Takahiro Fukuoka Shougo Mino,Junji Yoshioka, Kiyotaka Ueta, Takashi Ohmoto: "pp60^<src> and epidermal growth factor receptor expressed in human glioma cells." Neurochemistry. 24. 388-390 (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Kazuo Tabuchi: "Tumor marker" Clinical Neuroscience. 4. 22-25 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Chiho Honda, Kazuo Tabuchi: "Effects of anti-glioma agents on the expression of pp60^<src> and epidermal growth factor receptor in glioma cells." Neurochemistry. 25. 418-420 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Kazuo Tabuchi: "Oncogene-related products of glioma cells." Advances in Neurological Sciences. 31. 1015-1022 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1989-03-30  

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