研究概要 |
前年度、いわゆる急速破壊型股関節症(以下RDC)の摘出骨頭の残存関節軟骨内に、免疫複合体を証明した。 方法として、ホルマリン固定,脱灰標本を用いPAP法にて行った。同様の方法を他の関節症 a)慢性関節リウマチ(RA) b)大腿骨頭壊死(AN)c)変形性股関節症(OA)の摘出骨頭を用いて行いRDCの結果と比較検討した。その結果RAとANの中間の様な結果が得られた。 本年度、以上の結果を再確認する為に上記の方法を用い検討を加えた。さらに、脱灰操作の影響を除外する為に非脱灰標本での追加検討を計画した。しかしながらRDCの症例がまれなものである事と非脱灰標本でのPAP染色が極めて困難である為に満足な結果が得られず、来年度も同様の計画を行う予定である。また、RDCの関節軟骨内の免疫複合体の存在がRDCの病因としていかにかかわっているかを探る為に滑膜,臼蓋側軟骨での検討を行う事にしている。
|