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1987 年度 実績報告書

LHRHアゴニストの抗生殖作用の分析とその臨床応用(子宮内膜症加療の試み)

研究課題

研究課題/領域番号 60570770
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

西 望  東京医科歯科大学, 医学部・産科婦人科学教室, 助教授 (60013918)

研究分担者 斉藤 幹  東京医科歯科大学, 医学部・産科婦人科学教室, 教授 (90013820)
小山 高夫  東京医科歯科大学, 医学部・産科婦人科学教室, 講師 (40092407)
木戸 豊  東京医科歯科大学, 医学部・産科婦人科学教室, 助手 (50134698)
生山 博  東京医科歯科大学, 医学部・産科婦人科学教室, 助手 (50143558)
キーワードLHRHアゴニスト / 子宮内膜症 / 膣錠 / 排卵誘発
研究概要

子宮頸癌患者手術時採取のヒト黄体組織のインビトロにおける培養実験よりメジュ-ム中に放出されるプロゲステロン、ランドロステンヂオン F2および細胞ホモゲネ-ト抽出液中のサイクリツクADMP、同GMPはいづれも10_-7のモル濃度で抑制されることが観察されたが2の濃度より生理的なものではないが薬理学的量を投与すれば性機能を抑制せしめることが出来ることをましている。ヒトにおいてin uivo、で脈波状にLHRHを投与する。下垂体は大量のLHを放出するためのLH/FSH比は増大する。そのアゴニストの投与は下垂体のダウン調節によりゴナドドロピンの放出は着減する。Yの際初段階において一過性にゴナドトロピンは増量するためこの活用で二次的に性腺もダウン調節をうける。この三つの作用でLHRHアゴニスト投与の際は性機能の一時的静止を誘起出来ることがわかった。また同アゴニストの50μgをプロピレングリュ-ルに溶解膣座薬として使用せしめると微量の持続的吸収DによりFSHの上昇と血中E_2の着明の上昇をもたらし卵胞発育と極めて良好な黄体が生じることが判った。以上の基礎的観察より、LHRHアゴニストの点鼻および膣座薬による子宮内膜症子宮筋腫の患者についてその自覺症状他覺的所見よりその効果を判定腫瘍マ-カ-にて経過を追跡した。子宮内膜症で80%以上の症例に自覺他覺的所見共改善がみられる子宮筋腫ではサイズの減少は希待出来なかったが貧血の改善出血量の軽減が殆んど前例にみとめられた。膣錠による視床下部性排卵障碍〓者の排卵誘発を試みたが血中DHEA-SとLHの下降FSHの上昇によりLH/FSH比の着明の改善がみられ5名の妊娠成功をみた。BBTより判定しても黄体機能の着明の改善が推定された。前者の内膜症加療効果は投与中止により再発率が高くまた症例の中で投与前より悪化してくるものや腫瘍マ-カ-でCA19-9等が上昇してくるものがみられている。長期の観察の必要性がある。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 西望, 斉藤幹: 産科と婦人科. 55. 642-646 (1988)

  • [文献書誌] 西望, 今北哲雄, 生山博, 木戸豊, 斉藤幹: 日本産婦人科学会法(Supple). 40. 313-313 (1988)

  • [文献書誌] 西望, 下地祥隆, 大原基弘, 斉藤幹: 日本産婦人科学会法(Supple). 39. 141-141 (1987)

  • [文献書誌] 西望, 生山博, 斉藤幹: 産科と婦人科. 54. (1987)

  • [文献書誌] T. Koyama;M. Ichimura;M. Ohhara;N. Nishi;M. Saito: Pacific Coast Fertility Society 35th Annual Meeting. (1987)

  • [文献書誌] Nozomu Nishi;Y. Shimozi;Y. Kido;T. Koyama: 8th International Congress of Endocrinslogy. (1988)

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公開日: 1989-03-20   更新日: 2016-04-21  

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