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1986 年度 研究成果報告書概要

フェニルヒドラジンによる溶血性貧血機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 60571044
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 生物系薬学
研究機関岡山大学

研究代表者

廣田 和弘  岡山大, 薬学部, 助教授 (50029956)

研究分担者 岩藤 章正  岡山大学, 薬学部, 助手 (10116436)
研究期間 (年度) 1985 – 1986
キーワードヘモグロビン / フェニルヒドラジン / 溶血 / 赤血球
研究概要

フェニルヒドラジンは、赤血球中でヘモグロビンと反応し溶血を起すハインツ体をつくる。ハインツ体は、ヘモグロビンの不可逆酸化的変性によって生じる。この現象の理解を目的として、フェニルヒドラジンを動物に投与して、赤血球中に発生するヘム由来異常成分の検出を行った。フェニルヒドラジン処理ラットの血液及びひ臓を、硫酸を含むメタノール溶液及び酢酸亜鉛処理して2種の色素,色素Iと色素【II】,を単離した。色素Iは、N-フエニルプロトポルフィリンIXのジメチルエステルの亜鉛錯体で、ビニル基をもつピロール環A,Bがフェニル化されており、色素【II】は、プロピオン酸残基をもつピロール環C,Dがフエニル化された2種の異性体の混合物であった。これらの色素が、生体内から検出されたことは、フエニル鉄を含むヘモグロビン分子が、赤血球中に含むことを示すものである。ヘモグロビンのヘムポケットにこのような大きな置換基が入ると、この分子は不安定化し不可逆変性しハインツ体生成に導くというフエニルヒドラジンによる溶血機構が考察できる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 広田和弘,畑中唯史,広田喬: Archives of Biochemistry and Biophysics. (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Kazuhiro Hirota, Tadashi Hatanaka, and Takashi Hirota: "Isolation of N-phenylporphyrin IX from the red cells and spleen of the phenylhydrazine-treated rat" Archives of Biochemistry and Biophysics. (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1988-11-10  

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