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1986 年度 実績報告書

小児看護における母親の参加に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 60571110
研究機関千葉大学

研究代表者

吉武 香代子  千葉大, 看護学部, 教授 (10003625)

研究分担者 吉野 睦子  千葉大学, 看護学部, 助手 (90191634)
武田 淳子  千葉大学, 看護学部, 助手 (50157450)
キーワード小児病棟 / 母親の参加 / 付添い / 母親の生活 / こどもの生活 / 母親の面会
研究概要

小児看護における母親の参加について前年度3月に収集した資料を引きつづき分析し、同8月の資料と一括してまとめる作業を行った。
資料収集の対象となつた病院は、ともに付添率の高い病院であり、地域特性も共通していた。朝5時から夜9時までの母親とこどもの行動の観察の結果は、母親もこどもも8月の資料と類似のパターンを示したが、病室にテレビがある病院とない病院では母親の自由時間の過し方が大きく異なっていた。
母親の行動には自由時間・休息が最も多かったにも拘らず、母親は殆どこどものそばを離れず、特に乳児および年少幼児に付添う母親は、観察時間の殆ど95%を小児のそばで過していた。自由時間も休息も、本当の意味での自由な時間ではないことがわかった。
母親との面接の結果、母親が小児に付添うことにより、母親と家族の生活に大きな変化があることが見出された。職業を持ちながら小児に付添う母親は約60%であり、特にフルタイムの責任ある職についている母親が、無理を重ねながら付添っている状況が明らかになった。小児が点滴をしている時、母親の睡眠がさまたげられるという訴えは、さきに行った疲労測定の結果とも一致していた。
今年度も同様に8月と3月に、前回とは性格の異なる病院において資料収集を行った。今回は母親の付添いを必ずしも要請せず、面会をやや自由にしている病院、および原則として付添い不要の病院において、付添いの母親および面会の母親について同様の観察および面接(一部に質問紙を含む)を行ない、資料を比較するとともに一括してまとめる予定である。
病棟看護婦の意識を問う調査に関しては、少し対象の範囲をひろげることを計画しており、すでに収集された資料の分析とともに、なお調査を継続している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 武田淳子: 第17回日本看護学会集録-小児看護-. 68-70 (1986)

  • [文献書誌] 吉野睦子: 第17回日本看護学会集録-小児看護-. 74-76 (1986)

  • [文献書誌] 吉武香代子: 看護実践の科学. 11(5). 18-32 (1986)

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公開日: 1988-11-10   更新日: 2016-04-21  

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