研究課題/領域番号 |
60571113
|
研究機関 | 聖隷学園浜松衛生短期大学 |
研究代表者 |
原 義雄 聖隷浜松衛短, その他, 教授 (70149483)
|
研究分担者 |
原田 千代子 聖隷学園浜松衛生短期大学, 成人看護学, 助手 (20156508)
和田 清子 聖隷学園浜松衛生短期大学, 成人看護学, 講師 (30132236)
別役 君江 聖隷学園浜松衛生短期大学, 成人看護学, 講師 (80123313)
木桧 路子 聖隷学園浜松衛生短期大学, 成人看護学, 講師 (00123307)
千原 明 聖隷学園浜松衛生短期大学, 成人看護学, 教授 (90155309)
|
キーワード | ホスピス看護実習の目的; / ホスピスでの実習期間; / 死へのプロセス; / 疼痛の人格への影響; / 病名告知の是非; / 死の段階における希望; / ターミナル・ケアでの家族の重要性; / 違和感のない人間関係 |
研究概要 |
1 60年度に実施した患者のニード調査を参考にホスピスで2回目の実習を行った。 (1)実習目標の設定は次の通りとした.1)癌末期患者を対象として、残された生の値を高めるためのケアーのすすめ方を考える。2)疼通のコントロールの重要性を理解する.3)患者と家族を一体としたケアーの必要性を理解する。4)看護する側である自分の態度や関わり方を重視し、人間関係を深め発展させる。5)チームでケアーすることの意義を理解する。 (2)実習期間は浜松衛生短期大学では学則上は3週間となっているが患者にマイナスの影響を与えないよう考慮して6週間とした。 (3)実習生の人数は病棟の患者数が30名足らずであること、職員との人数のバランスを考慮して希望者は多かったが4名に制限した。 (4)学生が実習で経験できた内容を要約すると1)ただ側に居て話を聞くだけでも患者の心は安定することが多い.2)疼通の有無が患者の人格にまで大きな影響を与えている。3)病状がどんなに悪くても何らかの形で希望を持ち続けている。4)一般的に言われている死へのプロセスは決まった順序で進むわけではなく人によって様々であり、段階を進んだり戻ったりしている.5)病名は告知している方がケアーしやすい場合が多いがケースバイケースで知る必要のない患者もいる.6)家族の力が大きく一緒になってケアーしていくことが重要である。7)会話を持てない患者の場合でも看護者の関わり方で反応が違ってくる。以上のことから実習目標は妥当であると考える。また実習期間についても学生と患者の関係に違和感がなく目標を達成するには6週間の期間が必要である。今後の研究のすすめ方として、一般病棟でのターミナル・ケアの教育方法や、地域でのターミナル・ケア、癌以外の方々のターミナル・ケアについても併せて研究したい.
|