研究分担者 |
井上 尚美 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (20014748)
三浦 軍三 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (00109141)
篠原 文陽児 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (00113035)
堀口 秀嗣 国立教育研究所, 室長 (70103702)
岡本 敏雄 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (60125094)
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研究概要 |
教育実習の改善充実は, 教師教育にとって重要な課題となっている. これまでの教師教育および教育実習に関する研究や知見を背景として, マイクロティーチングをさらに方法論的に拡大・適用したシミュレーション的方法により, 実際の授業に相似な場面設定と模擬的な装置に置き換えて, 授業ミュレーションを開発する. 1.授業シミュレーション・システムの設計;個人用及び集団学習用のシステムを設計し, コンピュータならびに周辺機器・制御用インターフェイス等, 授業シミュレーション言語のソフトウェア体系を開発した. 2.上記ハードウェアとソフトウェアの設計にもとづき, おもに, 事前指導プログラムとそのコースウェアを開発する. すなわち, (a)授業の構造の解明と理解, (b)教授者の意思決定の構造の解明を中心として組みたてる具体的なコースウェアは, 通常の授業で一般に教師が行動する基本的教授スキルの9つのプログラムを通して, 各教科の授業に共通する内容とした. 具体的な授業場面は, これまで収集したビデオテープをもとに典型的な教授行動のビデオテープ40本を作成した. また素材となる授業録画を約1200時限おこなった. 一般的な教育実習の指導にも活用した. 3.コースウェア開発に際して広義の教授スキルの訓練プログラムにも焦点をあて, 教育実習の事後指導プログラムに活用できるよう開発した. すなわち, 教師の意思決定過程に着目し, (1)高次の教授スキル(解明行動, 対応行動のレパートリー)(2)教科固有の教授スキルとをリンクしたスキルで, 教授行動の選択系列をアセスメントし, かつ授業場面のステージ(1つの授業を25程度に分割)における対応行動の提案と授業過程の予測するプログラムとテキストを開発し, さらに初任者研修にも利用できる一般的な授業研究の方法論と手順を提案した.
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