研究課題/領域番号 |
60810007
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研究機関 | 国立教育研究所 |
研究代表者 |
牧 昌見 国立教研, その他, 研究員 (70000057)
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研究分担者 |
金澤 安 国立教育研究所, 指導普及部, 研究員 (50124178)
富樫 裕 国立教育研究所, 指導普及部, 室長 (40141981)
川野辺 敏 国立教育研究所, 指導普及部, 部長 (10000001)
日俣 周二 国際学院埼玉短期大学, 副学長 (70000081)
藤田 昌士 福島大学, 教授 (40000054)
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キーワード | 学校教育相談 / 教育相談 / 登校拒否 / チェック・リスト / 担任教師 / 問題行動 / 学校不適応 / 子どもの救助サイン |
研究概要 |
1、この研究の日的は、カウンセリングの専門家とはいえない一般の教師が日常の教育実践のなかで児童・生徒の問題行動への兆候を早く発見するのに役立つハンディな"チェック・リスト"を開発し教師の活用に供することである。 2、そうはいっても、児童・生徒の問題行動は複雑多岐にわたるから、この研究では相談事例のなかで、最も多い登校拒否に焦点をあて、その発達段階に留意しながら"チェック・リスト"の作成にあたった。 3、この研究報告書は全4章からなる。第【I】章ではひろく一般に子どもたちが示す学校不適応のサインを検討・整理するとともに、登校拒否の進行・回復過程について発達段階別に、その特徴と指導上の留意点を示した。 第【II】章では"チェック・リスト"を表示するとともに、その有効性を検証した。この報告書の中心部分である。 第【III】章では親子関係や家族心理的力動関係を含め、潜在的登校拒否の児童・生徒を発見するための教育診断法をとりあげ、あわせて援助・指導のあり方を検討した。 第【IV】章では登校拒否の児童・生徒の援助・指導についてプログラム化手法による治療指導などを検討した。 4、この研究で開発した"チェック・リスト"は(1)学級担任等の一般教師が生徒指導のみならず、日々の教育活動の改善に活用できること、(2)都道府県教育センター等における、学校教育相談ならびに生徒指導等に関する研修講座で活用できること、(3)教員養成大学・学部等における関連講座で活用することが期待できる。 5、この種の研究的努力が、これまで十分されていない現状にあっては、一つの先駆的な試みとして評価しうる。
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