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1988 年度 研究成果報告書概要

開口合成方式ドップラー・ソーダの試作研究

研究課題

研究課題/領域番号 60840008
研究種目

試験研究

配分区分補助金
研究分野 気象・海洋・陸水学
研究機関京都大学

研究代表者

光田 寧  京都大学, 防災研究所, 教授 (90027219)

研究分担者 堀口 光章  京都大学, 防災研究所, 助手 (60190253)
文字 信貴  大阪府立大学, 農学部, 助教授 (20111982)
塚本 修  岡山大学, 教養部, 助教授 (40027298)
横山 長之  工業技術院公害資源研究所, 部長
武田 喬男  名古屋大学, 水圏科学研究所, 教授 (60022604)
YOKOYAMA Nagaosa  National Research Institute for Polution and Resources
研究期間 (年度) 1985 – 1987
キーワードプラネタリー境界層 / ソーダ / ドップラーソーダ / 開口合成 / 遠隔測定 / 風速分布
研究概要

プラネタリー境界層における風の測定のためには鉄塔を建てたり気球を飛ばしたりしているが, これではいつでもどこでも測定を行うことはできない. そこで音を用いた遠隔測定装置ソーダが開発され本研究グループも1970年以来その改良に努めて来た. しかし, 大きな音響アンテナ3台を用いる必要があり, 移動も簡単に行うことができなかった. そこで1つのパラボラに3つのトランスデュウサーを取付ける方法などを試みてみたが充分な感度を得られなかった. そこで, 近年レーダに用いられるようになった開口合成方式のアンテナを音響的に利用したソーダを作ることを考えたのがこの研究である. 開口合成方式を用いることによって1つのアンテナでいろいろな向きへのビームを作ることができ, 全体の形を簡単にすることができる.
数値シミュレイションによるアンテナビームパターンの計算を行い, アンテナの構成について検討することから始め, 小さなホーンスピーカーを5×5ヶ並べる方式を用いることにした. また電子回路による位相合成方式についても何回かの試験実験の結果, ディジタル方式によることにした. また25ヶのスピーカーを切換えて鉛直と傾斜4方向のビームを作るためのスイッチング回路も何回かの試作の後に1つ1つのスピーカに変換トランスを付けた上で切換える方式を考え出した. また周波数分析の方法としては新しいSHCC法を開発し, 計算を簡単化した. このような試作に予想外に時間がかかったため試作機が充分働くようになったのは1988年になってからであり, 試験観測の後, 9月にアメリカ, ボルダーで行なわれたソーダの国際比較観測に参加し, 諸外国で作られたソーダおよび鉄塔観測との比較を行った. その結果に充分実用的に使用することが可能であることがわかり, 今回の試作は成功であったと考えられる.

  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 村林成: 京都大学防災研究所年報. 第28号B-1. 437-447 (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 村林成: 京都大学防災研究所年報. 第29号B-1. 251-259 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 光田寧: 京都大学防災研究所年報. 第32号B-1. (1989)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Ito,Yoshiki: Journal of Atmospheric and Oceanic Technology. Vol.6. (1989)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Shigeru Murabayashi.: "Design of a Phased Array Doppler Sodar" Annuals of Disaster Prevention Research Institute. Vol.28 B-1. 437-447 (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Shigeru Murabayashi.: "Development of a Phased Array Doppler Sodar" Annuals of Disaster Prevention Research Institute. Vol.29 B-1. 251-259 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Yasushi Mitsuta.: "International Comparison of Doppler Sodar at Boulder Colorado" Annuals of Disaster Prevention Research Institute. Vol.32 B-1. (1989)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Yoshiki Ito.: "Development of wind profiling sodar" Journal of Atmospheric and Oceanic Technology. Vol.6. (1989)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1990-03-20  

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