研究課題/領域番号 |
60850011
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
物理計測・光学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
南 茂夫 阪大, 工学部, 教授 (60028959)
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研究分担者 |
千賀 康弘 大阪大学, 工学部応用物理, 助手 (10144437)
河田 聡 大阪大学, 工学部応用物理, 助手 (30144439)
内田 照雄 大阪大学, 工学部応用物理, 助教授 (60029155)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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キーワード | 発光分光分析 / 結合プラズマ / 時間分解分光測光 / マルチチャネル分光測定 / データ処理 / ホローカソードランプ / 原子蛍光 |
研究概要 |
本研究は結合プラズマの高周波パルス変調励起と、それによって生じたプラズマ光の時間変化を積極的に利用するためのダイナミック測光を併用した多機能型同時発光分光分析の試作に関する研究であり以下の研究成果を得た。 (1)パルス変調マイクロ波励起結合プラズマと固体アトマイザを組み合わせた高感度多元素分析装置の試作。 固体試料を前処理なしに直接結合プラズマ中に精度よく導入するためLCR電流波形整形回路をもった外部制御型スパークアトマイザを開発した。導入された試料エアゾルを効果的に励起発光させるためのパルス変調MIPを開発しその発光特性を詳細に時間分解測光法により測定した。低合金銅の分析に応用し極めて直線性のよい検量線を得ることができた。 (2)SIT測光システムの試作と残像特性の解析 マルチチャネル測定用SIT撮像管の残像特性を理論的に解析し、ダイナミック分光測定へ応用における問題点を明らかにした。理論と残像特性の測定結果は完全に一致し、これを基礎にスペクトル補正法を開発した。 (3)パルス変調HCLを用いた原子蛍光分析法の開発 市販HCLを短パルス大電流で駆動することにより通常の直流動作時の数百倍の発光強度が得られる。変調HCLを用いた原子蛍光分光分析装置を試作し、良好な結果を得た。 (4)同軸二重プラズマ管を用いたMIP光源の開発 新しいプラズマ管の開発により、MIPへの溶液試料の直接導入が、可能となった。 (5)データ処理 パーソナルコンピュータによる新しい高効率ピーク分離法、新しい原理による分光画像処理法を考案した。
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