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1985 年度 実績報告書

浮遊式海洋構造物の継手構造の標準化の試み

研究課題

研究課題/領域番号 60850081
研究機関東京大学

研究代表者

吉田 宏一郎  東京大学, 工, 教授 (90010694)

キーワード浮遊式海洋構造物 / 継手構造 / 標準化 / 応力分布 / 座屈崩壊 / 疲労強度 / 統計分析
研究概要

浮遊式海洋構造物の外力条件の分析に関しては、海洋の波、潮、風を推定する方法を開発するため、船舶の船体運動と海象、気象との相関に関して実船計測を実行し、データ分析は進行中である。
次に継手の形状・荷重パターンの分析については3人の企業側分担者より実構造継手の貴重なデータが提出された。例えば、ブレース材のコラムへの結合についてはブレース材の完全なさし込みと部分的なさし込みの両方があることが判るなど今後の研究、特に試験体の設計に大切な情報が提供された。
応力分布の研究では、継手模型応力実験装置の設計・製作・据付けを完了とするとともに基本的に内部構造材を有する5体のアクリル製小型模型の応力分布計測実験が行われ、内部構造材であるダイヤフラム、バーティカル・バルクヘッド、トランス・ガーダーへの応力の流入を中心として解析中である。同時に有限要素法に基づく継手応力解析プログラムシステムも開発中である。
座屈崩壊の研究に関しては、上記アクリル模型中の1体と類似部材配置の中型鋼製模型1体の実験が行われ、座屈の発生、進展、最終状態が詳細に観測され来年度の研究の基礎として貴重なデータを提供した。
基礎継手疲労の研究に関しては、内部構造材の疲労強度に及ぼす影響を検討するため変位拘束状態の異なる2種類のT型平板継手に関する疲労実験を実施した。
疲労データの統計分析に関しては、約900点の既存基礎継手疲労実験のデータベースを作るとともに重回帰分析を実施し種々の要因の影響が精度よく定量化されつつある。

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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