研究概要 |
今年度は、昨年度から引き続き、約1年6か月に亘ってプレキャスト床版模型,PC鋼線およびプレキャスト床版合成桁模型のクリープ、あるいは、リラクセーション現象の計測を続けた。また、理論解析結果と対比も行っており、実験と解析とから得られた成果は、下記のとおりである。 (1)コンクリート床版およびPC鋼線の構造素材としてのクリープ,あるいは、リラクセーション試験:約1年6か月に亘り計測およびデータの整理・分析を継続して行った。そして、上述のコンクリート床版およびPC鋼線の構造素材としてのクリープ,あるいは、リラクセーション特性を明らかにしつつある。 (2)コンクリート床版,PC鋼線および鋼桁を用いた合成桁模型のクリープ,あるいは、リラクセーション実験:上記の試験と同様に約1年6か月に亘る模型桁各部のひずみやたわみ等を継続して計測した。 (3)コンクリート床版,PC鋼線および鋼桁を用いた合成桁模型のクリープ,あるいは、リラクセーション現象に関する理論解析法の検討:粘弾性理論に基づいた弾性合成桁の理論を展開し、それらをラプラス変換を用いて、プレキャスト床版合成桁のクリープ,あるいは、リラクセーション現象に関する解析プログラムを作成した。 (4)上記データの分析および検討:クリープ,あるいは、リラクセーションにともなう模型桁各部のひずみやたわみの変動について、実測値と上述の解析プログラムによる計算値とを比較・検討し、両者がよく一致することを確認し、実用計算法の開発の足がかりを得た。
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