研究分担者 |
田中 聖人 大阪大学, 工学部, 助手 (80039130)
塚口 博司 大阪大学, 工学部, 講師 (80127258)
新田 保次 大阪大学, 工学部, 講師 (20093445)
舟渡 悦夫 大同工業大学, 建設工学科, 講師 (60105632)
小沢 一雅 大阪電気通信大学, 経営工業科, 教授 (40076823)
YAMADA Minoru Osaka University, Faculty of Engineering. Assistant Researcher
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研究概要 |
1.これまでの交通事故分析において見過ごされていた物損事故に焦点をあて, 都道府県・警察署管内・小学校区・信号交差点を分析対象として, その発生規模, 事故特性を把握し, 交通安全対策に対する物損事故データ活用の有効性と限界について研究した. 2.錯綜手法を用いて道路交通の危険性を評価するにあたり, 従来の研究をもとにその特性を把握した. さらに, 自転車横断帯について自転車利用者が受ける危険性を軽減するための方策について, 実測調査等から検討した. また, 山岳道路における信号機の設置について, 交通特性と運転者の意識の両面から調査を行ってその効果について分析した. 3.高速道路では追突事故の多発が大きな問題となっている. 高速度での接近追従をおこなうドライバーの心理要素, 車間距離と追い上げられ感の関係, 接近追従走行時の危険に対する補償行動およびトンネル内速度感を解析し, 発生の背景を論じた. 4.漢字視認における輪郭の役割について検討し, 輪郭の図形保存率がきわめて高いことを示した. また, 路面表示に対して台形アナモルフォシスの適用を試み, その有用性を明らかにした. さらに, 漢字視認における文脈情報の役割を実験的に測定し, その役割の大きいことを明らかにした. 5.鉄道駅周辺の主要な放置自転車, バイク対策として, 有料駐車場の整備, 並びに放置禁止区域の設置が考えられる. 本研究では, これらの対策の効果を需要抑制の観点から検討し, 更に需要予測方法も提案した. 6.地区交通計画は対象地区の特性に応じて, 計画課題, 計画手法等が異なってくるが, 本研究では住宅地区と都心商業業務地区を取り上げた. 前者については各交通手段への街路空間の適切な割当手法を提案し, 後者については都心部の路上駐車対策について論じた.
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