研究概要 |
熱加工過程として、急速な加熱冷却過程を伴う電子ビーム、レーザ・ビームなどのビーム加工法、および過程中に温度,圧力,速度等の衝撃的変動を受ける高エネルギ溶射過程の組織解析を画像処理法の適用により定量的に行うとともに、これら加工過程を経た物質の熱物性値の測定法についても新しい手法の開発を試みた。その大要は以下の通りである。 1.ビーム加工過程中における加工材中の熱と物質の移動を、適当なモデルを設定したうえでコンピュータ・ショミレーションし、加工材各部分の組織変化を推定し、この結果を効果的に画像表示する方式を開発した。 2.1.項のシュミレーションに対応する條件で材料に熱加工を施し、急速な熱履歴を与えた後、その材料の組織に画像処理法を適用して定量解析した。画像の解析な粒子解析とテキスチャー解析の手法によった。解析結果はシュミレーション解析の結集と比較し、相互の妥当性を検征した。 3.高エネルギー溶射により得られた溶射皮膜の組織に新しく開発した粒子解析の手法を適用し、皮膜の気孔の形状について定量的に評価することを検当した。 4.上記溶射皮膜の熱拡散率、母材〜皮膜間の熱抵抗等熱物性値をレーザフラッシュ法の原理により測定する新しい方法を開発した。この結果と3.項の解析結果と対比して、相互の定量的な相関性を解析した。
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