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1986 年度 実績報告書

植物ウイルスゲノムおよびウイロイドの遺伝子診断法の実用化

研究課題

研究課題/領域番号 60860006
研究機関北海道大学

研究代表者

四方 英四郎  北海道大学, 農学部, 教授 (00001389)

研究分担者 佐野 輝男  北海道大学, 農学部, 助手 (30142699)
上田 一郎  北海道大学, 農学部, 助教授 (10113523)
岡田 吉美  東京大学, 理学部, 教授 (30011703)
キーワード植物ウイルス / ウイロイド / 遺伝子診断 / TMV / HSV / イネ萎縮ウイルス / イネラギッドスタントウイルス
研究概要

1).TMV-普通系(TMV-om)、TMV-トマト系(TMV-L)の3′末端側約2000bpのcDNA(外皮蛋白質遺伝子を含む)をプローブとして、TMVの3系統(om,L,C)の遺伝子診断を行なった結果、ラジオアイソトープ(【^(32)P】)でプローブを標識した時、10ピコグラムまで検出可能であった。また、ヘテロな反応はホモローガスな反応に比べて、10倍から【10^4】倍の検出限界の低下がみられ、その反応性の違いからTMV3系統の識別が可能であった。
2).HSVの全長cDNAをプローブとして、圃場から採集したホップの遺伝子診断を行なった結果、従来最も検出感度の高い方法であったキュウリ検定に匹敵する高い検出感度が得られた。
3).HSVの全長cDNAをプローブとして遺伝子診断を行ない、カンキツの2種から今まで報告された事のない新しいウイロイドを検出した。このウイロイドは、さらに詳細な遺伝子診断を行なった結果、HSVと類縁関係がある事が明らかになった。
4).イネのウイルスの遺伝子診断を行なうために、イネ萎縮ウイルス及びイネラギットスタントウイルスのクローニングを行ない、それぞれ多数のcDNAクローンを得た。各クローンはそれぞれウイルスゲノムの第何番目に相当するか検定後、制限酵素切断地図を作製し、一部塩基配列の解析を行なった。この結果、イネのウイルス病の遺伝子診断が可能となった。
5).ラジオアイソトープを用いないで検定する方法について2・3の検討を行なっているが、まだ充分な成果が得られていない。これについては、次年度も引き続き検討を行なっていく予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Sano,T.;Uyeda,I.;Shikata,E.;Meshi,T.;Okada,Y.: J. gen. Virology. 66. 333-338 (1985)

  • [文献書誌] Sano,T.;Hataya,T.;Terai,Y.;Shikata,E.: Proc. Japan Academy. 62B. 98-101 (1986)

  • [文献書誌] Sano,T.;Ohshima,K.;Hataya,T.;Uyeda,I.;Shikata,E.;Chou,T-G.;Meshi,T.;Okada,Y.: J. gen. Virology. 67. 1673-1678 (1986)

  • [文献書誌] Sano,T.;Hataya,T.;Sasaki,A.;Shikata,E.: Proc. Japan Academy. 62B. 325-328 (1986)

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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