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1985 年度 実績報告書

動画像処理による血小板凝集速度測定装置の試作

研究課題

研究課題/領域番号 60870003
研究機関愛媛大学

研究代表者

志賀 健  愛媛大学, 医, 教授 (10028350)

キーワード血小板 / 凝集 / 粘着 / 画像処理 / 反応速度論
研究概要

本年度は一定ズリ応力下で、血小板凝集・粘着速度測定装置のハードおよびソフトウエアを製作し、本装置実用のための実験条件を設定するための予備実験を行った。
ハードウエア:倒立顕微鏡に小型透明円錐を装着し、任意の速度で回転させ、円錐-平板間に容れた試料(PRP)に一定ズリ応用を与える。血小板は流動しつつ凝集し(動画像)、また平板上に粘着する(静画像)。入力TV画像をイメージプロセッサで平均化すると静画像強調ができる、次画像より強調静画像を差引けば動画像のみが得られる。次いで静画像と動画像を独立に2値化して計測を行なう。
ソフトウエア:卓上計算機(HP-85)よりGP-IBを介して、イメージプロセッサと粒子自動計測装置を支配し、上記の静画像と動画像(静画像は8枚の連続TV画像の平均、動画像は1枚の画像から連続6枚の平均画像を差引く)それぞれ2値化し、画像上の血小板スポットの総投影面積と総数を計測し、計算機内メモリーに送る。この一連の操作に約5秒を要する。観測時間10分の中で120組の動スポット・静スポットの面積と数が得られ、これより10組(50秒間)の平均総面積・平均総数・平均の面積/スポットの経時変化を標準偏差と共にグラフ化する。また、動画像・静画像それぞれについて、ある時点でのサイズ・ヒストグラムも作成できる。
他方、素反応の微分方程式群をルンゲ-クッタ法で計算して計算機実験を行ない、反応定数パラメーター推定を試み、現時点では粘着過程の解析には成功した。
実験条件の検討:採血後の血小板活性の継時的減少、血小板濃度・ズリ速度・血小板凝集濃度の系統的な検討を行った。
以上、本年度の研究は当初予定の通り進行し、次年度中に装置ならびに条件設定を終了できる目途が立った。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 日本生理学会誌. 47-8. (1985)

  • [文献書誌] 日本微小循環学会(第11回総会抄録). 11-1. (1986)

  • [文献書誌] Microcircalation-1986-. 1-1. (1986)

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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