• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1985 年度 実績報告書

ELISA(酵素免疫測定法)による微量血痕からの血液型判定の開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 60870026
研究機関北海道大学

研究代表者

高取 健彦  北海道大学, 医, 教授 (30001928)

キーワードLewis式血液型 / 血痕 / ELISA / ELFA / アビジン・ビオチン複合体
研究概要

微量の血痕からのLewis式血液型の判定を行うのに、ELISAのABC系にけい光免疫反応(ELFA)系を応用し高感度の反応系を確立し、またデーター処理装置を導入し、以下の結果のように型判定の自動化を可能にした。
1.ABC法を用いたELFAを確立するために、以下の問題点を明らかにした。
(1)アビジン(A)とビオチン(B)化アルカリフォスファターゼ(Alpase)の最適モル比は、Alpaseに結合しているBの量に依存するが、AとBのモル比はおよそ1:10〜1:12が至適であった。またこのELFAに用いるときのABC試薬の濃度は、ELISAに用いるときのそれの約8分の1で十分であった。
(2)反応系で一次抗体として用いる抗【Le^a】、【Le^b】モノクローナル抗体は、10,000倍希釈程度が最適であった。なおその他の条件は、ELISAの条件に準じて実験を行ったところ、次のような結果が得られた。すなわち、乾燥Le(a+b-)、Le(a-b+)血痕とも少なくとも約0.1mgあれば十分であり、ELISAの10倍の感度が得られた。さらに低希釈度の抗体が使用可能であることから、ELISAよりも本ELFAの方が、型判定がきわめて容易であることが明らかになった。
2.データー処理装置のソフトウェアは、ELFAの反応系で最終的に発光する4-メチルウンベリフェロンのけい光強度を読み取り、自動的に型判定するものである。すなわち、試薬ブランクを血痕のないウェルのけい光強度(対照)から差し引き、この対照のけい光強度を100%とする。次に血痕の入っているウェルのけい光強度の減弱度が、50%未満の場合を陽性(+)とし、50%を超える場合を陰性(-)と読み取り判定させるようにしてある。本装置により96穴のプレートの型判定が3分以内でプリントアウトされる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 日本法医学雑誌. 40. (1986)

URL: 

公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi