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1985 年度 実績報告書

脳血管障害の治療に用いるダブルルーメンバルーンカテーテルと硬化性液体の開発

研究課題

研究課題/領域番号 60870050
研究機関国立循環器病センター

研究代表者

岩田 博夫  国立循環器病センター, その他, 研究員 (30160120)

キーワード脳血管障害 / ダブルルーメンバルーンカテーテル / 硬化性液体
研究概要

ダブルルーメンカテーテルのシステムの開発であるため、順次各部分の開発状況を概観する。
1.ダブルルーメンバルーンカテーテルの試作:従来外径1mmのポリエチレン製のカテーテルを使用してきたが、柔軟性に欠けるため脳蓋内に導く時多くの因難があった。現在このポリエチレン性カテーテルを熱処理延伸し外径を0.6〜0.8mmとすることにより柔軟性を上げた。またこの操作によりデッドボリュームを小さくすることができた。また他の改良点としてはカテーテルのリード線と高周波電源の持続部位に改良を加えて従来断線が多発した部位をなくした。
2.X線不透過の硬化性液体の開発:2-ヒドロキシエチルメタクリレートと1,3,5-トリヨードフェノールからX線不透過の硬化性液体の合成を行なった。合成された液体は粘度も低く、また通常のラジカル重合開始剤により硬化させることができた。またX線不透過性はコンレイ400程度であり充分本研究の目的にかなうことがわかった。現在合成収率の向上に努力中である。
3.高周波電源の開発:従来バイボーラ電気メスをバルーン離脱用電源として使用してきたが、バルーンカテーテルを安全に使用していく上で多くの欠点があった。開発を行なった高周波電源は、リード線の一方が断線した場合にも単線でバルーンの離脱が行なえる機構を付けた。安全チェック機構をつけ、安全域内にない時には電源が入らない。など多くのバルーンカテーテル電源として必要な機能を組み込んだ。
4.シアノアクリレート系化合物によるAVMの閉塞術:摘出不可能なAVMにマイクロカニュレーションを行なってブチルシアノアクリレートを注入して治療を行なう。注入圧と注入量さらに注入領域の相関に関する知見を得た。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 日本接着協会誌. 22-2. (1986)

  • [文献書誌] 血管内手術法研究会予稿集. (1986)

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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