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1986 年度 実績報告書

脳血管障害の治療に用いるダブルルーメンバルーンカテーテルと硬化性液体の開発

研究課題

研究課題/領域番号 60870050
研究機関国立循環器病センター

研究代表者

岩田 博夫  循病セ, その他, 研究員 (30160120)

研究分担者 中村 孝夫  国立循環器病センター研究所, 生体工学部, 室員 (00142654)
松田 武久  国立循環器病センター研究所, 人工臓器部, 室長 (60142189)
林 紘三郎  国立循環器病センター研究所, 生体工学部, 部長 (90026196)
山形 専  国立循環器病センター研究所, 病因部, 室員 (50182415)
菊池 晴彦  国立循環器病センター病院, 脳外科, 部長
キーワード離脱可能なバルーンカテーテル / 塞栓術 / バルーンカテーテル用専用電源 / フィブリノーゲン硬化性液体 / ダブルルーメンカテーテル
研究概要

1.バルーンカテーテル用高周波電源:バルーンカテーテルをより安全に使用するために、バルーンカテーテル用専用電源を開発した。リード線の断線または短絡の確認ができるチェック機構,このようなことが起こった場合でもカテーテル上の電極と体表に設置した対極間に通電することによりバルーンとカテーテルの切り離しを行なうことが出来る機構などをそなえている。今回作製した専用電源は出力周波数は300KHzであり、出力を約40%小さくしてある。これは出力の微調整を行ない易くし、周囲組織の損傷を最小限にするためである。
2.フィブリノーゲン〜フィブリン変換反応を利用した2液タイプの硬化性液体を開発した。A液;フィブリノーゲン,アンギオグラフィン,塩化カルシウムの混合液,B液;トロンビンとアプロチニンの混合液からなる。B液中のアプロチニンは線溶系酵素などの阻害剤でありフィブリンゲルに長期安定性を与えるために付与してある。
3.動物実験:以上開発したシステムを用いて動物実験を行なった。バルーンカテーテルを椎骨動脈に挿入し、カテーテルを通じて今回開発した硬化性液体でバルーン内を置換し後、体表の対極板とカテーテル上の電極間に通電することによりバルーンの切り離しを行った。
4.ダブルルーメンバルーンカテーテル:今回試作したダブルルーメンバルーンカテーテルでは未だinvitroの実験しか行なっていない。一方の中空腔でバルーンを膨らませ、もう一方の中空腔からシアノアクリレート系硬化性液体が注入できる。またバルーンがシアノアクリレートにより血管壁に接着した場合でも、カテーテル上の二極間に通電することによりバルーンの切り離しが行なえる。以上の各種改良によりバルーンカテーテルを用いた塞栓術がより安全なものとなった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 岩田博夫: 人工臓器. 16. (1987)

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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