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1985 年度 実績報告書

三七人参の生体防禦機構活性化を有する多糖体の製造的分離精製に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 60870078
研究機関広島大学

研究代表者

田中 治  広島大学, 医, 教授 (30012595)

キーワード三七人参 / 生体防御機能活性化物質 / 多糖体 / アラビノガラクタン / 製造的高速液体クロマトグラフィー / 炭素13核磁気共鳴 / アラビノフラノシド
研究概要

1.三七人参の生理活性多糖体の分離、精製:中国雲南省で栽培された三七人参の生体防御機能活性化物質をカーボンクリアランステストを指標として追跡した。水エキスのエタノール沈殿物をセファデックスG-50カラム、DEAEトヨパール650Mカラムによるクロマトグラフィーで分画した。その活性画分を高分子化合物分離用、新製造的分離用大型HLCカラム、TSKgel4000PW(22mm×600mm)で精製し、分析用カラム、TSKgel5000PW、6000PWによるHLCで単一ピークを示す活性物質を充分量製造した。本物質(2A-1)はグルカンを主鎖とし、若干のアラビノース、ガラクトース鎖を持つ多糖体と考えられた。しかし、2A-1をグルコアミラーゼでグルカン部を加水分解しても、なお原物質と同一分子量の画分に、より強い活性を認めたので、2A-1は単純グルカンと活性多糖体(2A-1-AGと仮称)との混合物であることが明らかとなった。
2.2A-1-AGの性状:水に可溶な白色粉末で、分子量は約1,500,000。加水分解するとアラビノース、ガラクトース(13:75の比)と少量のグルコースを与える。更に炭素-13核磁気共鳴、糖の配列分析、部分加水分解などの結果により、2A-1-AGは1、3及び1、6ガラクタンを主鎖としこれにアラビノフラノース鎖が結合したアラビノガラクタンであると考えられた。構造の最終的決定、生体防御機構活性化作用については61年度引き続き研究される予定である。
3.以上のようなグルカンとアラビノガラクタンの混合物の製造的規模での分離の予備的研究として、各種のアラビノシド、ガラクトシド、キシロシド、グルコシドのボレート:イオン交換モードの高速液体クロマトグラフを検討し、好結果を得た。その高分子化合物への応用研究は61年度に予定されている。
4.2A-1-AGの構造研究に関連して、各種のアラビノフラノシドの合成とその炭素-13核磁気共鳴スペクトルの規則性研究を行なった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] J.Pharmacobio-Dyn.,. 8. (1985)

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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