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1985 年度 実績報告書

癌患者における尿中アセチルポリアミンの動態:好熱菌酵素を応用した簡便な測定法

研究課題

研究課題/領域番号 60870096
研究機関東京大学

研究代表者

亀井 幸子  東京大学, 医, 講師 (40107503)

キーワードポリアミン / ガン / コウネツキン / ソクテイホウ
研究概要

腫瘍マーカーとして注目されている尿中のアセチルポリアミンを、簡便に測定できて、しかも安定な試薬を作ることを目的として、次の研究を行った。
1. アセチルポリアミンは市販されていないので、各種ポリアミンをアセチル化して基質および標準品として用いた。(N-アセチルプトレシン、N′-アセチルスペルミジン、【N^8】-アセチルスペルミジン)
2. 測定の鍵酵素となる酢酸キナーゼを、中等度好熱菌B,stearothermophilusから精製した。この酵素は溶液状態で30°C45日保存しても活性が減少することなく、他の素材から精製した酢酸キナーゼが、同条件で2日保存すると活性が半減したのに比較し、著しく安定であった。
3. 他の酵素及び試薬は市販のものを用いて、まず標品の測定系を検討して次のように定めた。
(1) 加水分解
終濃度で、アセチルポリアミン0-200μM、アシルポリアミン加水分解酵素18.75u/ml、トリス緩衝液(pH8)50mMとして37°C1時間加温
(2) 生じた酢酸の定量
終濃度で、酢酸キナーゼ20u/ml、その他主要成分としてホスホエノルピルビン酸、ATP、NADH、ピルビン酸キナーゼ、乳酸デヒドロゲナーゼを一定の適当濃度を含む試薬を加えて12分間加温し、340nmの吸収減少によって酢酸濃度→アセチルポリアミン濃度を求める。
4. この測定法で、0-200μMのアセチルポリアミンが好精度で測定できた。尿検体への応用を検討中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 臨床化学. 14-5. (1985)

  • [文献書誌] 日本ポリアミン研究会講演要旨集. (1986)

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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