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1985 年度 実績報告書

新しい実験動物としてユウレイボヤのストレインを確立するための基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 60880009
研究機関名古屋大学

研究代表者

星 元紀  名古屋大学, 理, 助教授 (20012411)

キーワードユウレイボヤ / 継代飼育 / 浮游硅藻 / 制限酵素 / 野外遺伝子の収集 / H-2遺伝子 / 多型 / 人工魚礁
研究概要

本年は3ケ年計画の初年次にあたるので、飼育法ならびに野外採苗法の確立、野外における分布状況などの調査、マーカーにすべき形質の検討に重点を置いて研究するとともに、各地で独立に継代飼育を試み、次のような成果を得た。
1.本研究の主眼である継代については、第2代個体での卵・精子の形成が確認されながら斃死してしまい、3代目を得るには至らなかった。死滅の原因を探る為に、水質(pH、比重、窒素量、リン酸量等)の変化を詳細に検討するとともに、各地で継代に努力中である。
2.餌料としては浮游硅藻Chaetoceros gracilisが最適であることが判明し、当初予定していたTetraselmis、市販人工飼料は補助的に用いることにした。
3.関東周辺の海域につき分布状況などを重点的に調査し、新たに良好な採取場所を発見した。又、各地での情報収集、現地調査などにより、それぞれの海域で、採集・採苗の適地を見出すとともに人工魚礁について検討した。
4.自然状態での放卵・放精のパターンを把握し、卵・精子の人為的誘導のための光条件についても一応の結論を得た。
5.血管系・鰓を中心に、形態上の地域差について検討を開始した。
6.一個体から得たDNAを制限酵素で処理後、電気泳動することによって明瞭なバンドを得ることができた。この方法を個体差、地域差などの検討に応用することを開始した。H-2遺伝子に対するプローブを用いた実験については結論を得るには至らなかった。
班員間の情報交換の為、各班員の得た成果・情報等を班長の下に集約・整理し「Ciona通信」と銘打ち、既に5度班員に配布すると共に2回の班会議で各々の研究を批判・討論した。また飼育装置等の備品は予定通り購入し、継代飼育・形態研究・データ解析等に活用している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Zoological Science. 2-6. (1985)

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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