研究概要 |
本研究は東大大型計算機センターにあるユーザデータベースとしての鉱物無機結晶データベースを利用する際に必要な応用プログラムの開発と改良を行い、このデータベースの利用および入力が有効に行われるシステムを確立することを目的としている。このデータベースは地球・惑星構成物質として関心のある天然物質および無機工業材料として利用価値のある人工物質など、各ユーザの関心のある物質のデータを合せて一つのものとした研究利用中心のオープンデータベースであるので、そのような特色を生かすことを目標とした。 また研究教育目的のため、結晶構造図が物質同定コードを入力するだけでカラー表示されるようなプログラムの開発も行っている。 本年度はこれまで開発してきた利用システムのうち、とくに結晶構造図の図形出力を行うプログラムを変更,改良し、大型計算センターのコンピューターだけでなく、PC-9801などパーソナルコンピューターでも利用できるように開発を行ってきた。 またグラフィック端末画面上にカラー図示されたものをカラーハードコピーがとれるように出力装置を検討購入した。 現在プログラムはディバッギングの段階にある。 同じく結晶外形も図示するプログラムの開発改良も行った。 最近普及している16ビットパソコンと大型計算機との利用形式の違いが、鉱物結晶データベースの利用普及をおくらせているので、両者に共通した利用形式を探すため、PC-9801にも利用できるUNIXシステムの利用を検討している。 これはまたパソコン間通信の利用にも役立つものである。 大型センターでの検索プログラムはTOOL-IRオリオンを使っているが、現在d BASE【III】などパソコン用のリレーショナルデータベースのよいのが市販されているので、これも利用できるようなシステムを検討し、ファイル転送によりパソコンのハードディスクにもデータベースが入るような方法を検討している。
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