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1986 年度 実績報告書

陽子線CTシステム開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 60890005
研究機関東京大学

研究代表者

伊藤 彬  東大, 医科学研究所, 助手 (70012771)

研究分担者 河内 清光  放射線医学総合研究所, 物理研究部, 主任研究員 (60161329)
上蓑 義朋  東京大学, 原子核研究所, 助手 (60160339)
中村 尚司  東京大学, 原子核研究所, 助教授 (70026029)
伊藤 浩子  東京大学, 医科学研究所, 教務職員 (60114378)
キーワード陽子線 / Computed Tomography / CAMAC / Digital Signal Processor
研究概要

本年度は、第3世代方法の陽子線CTシステムの中核となる陽子飛程・エネルギー分析モジュールの試作を行った。このモジュールは、陽子線の試料中の通過位置(16ビット)とエネルギー(16ビット)をイベント毎に解析する高速(10MIPS)なフロントエンドプロセッサーである。このモジュールを、8組並らべれて平行処理することにより合計80MIPSのスーパーコンビュータ並みの演算処理能力を持ち、【10^7】個の入射陽子の飛跡とエネルギーを10秒間で分析し、128方向(各128点)の投影データを作成することができる。試作モジュールは、CAMACのダブル幅筐体にまとめられ、マスターCPU,共有メモリ,およびスレーブCPUの3つの主要な部分から構成されている。マスターは、CAMACデータウエブとのインターフェイス,スレーブの制御,および共有メモリ上でデータの解析の仕事を受け持つ。共有メモリは、2組の64KW(16ビット)のRAMをマスターとスレーブが交互に利用する。スレーブは、陽子線の検出器からの位置およびエネルギーデータを取り込み、同一陽子飛程毎のエネルギゲースペクトルのヒストグラムを作成する。マスターは、スレーブが分析したエネルギースペクトルを解析して平均の陽子エネルギーを算出する。
この陽子飛程・エネルギー分析モジュールの試作を終了し、テスト用のソフトウエアにより性能の確認を行った。
次年度は、陽子線検出系との接属、およびCAMACのホスト計算機との接属を行ない、総合的な陽子線CTシステムの調整を行う予定でいる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 伊藤彬: 日本医学放射線学会雑誌. 46. 961 (1986)

  • [文献書誌] 河内清光: 医用電子と生体工学. 24. 437-442 (1986)

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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