研究課題/領域番号 |
61010082
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研究機関 | (財)癌研究会 |
研究代表者 |
斉藤 逹雄 癌研究会, その他, 研究員 (50006061)
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研究分担者 |
螺良 英郎 国立療養所刀根山病院, 院長 (80028323)
松本 圭史 大阪大学, 医学部・病理病態学, 教授 (70028299)
児玉 光雄 愛知県がんセンター研究所, 化学療法部, 室長 (40073100)
長瀬 すみ 佐々木研究所, 化学部, 主任 (20072390)
涌井 昭 東北大学, 抗酸菌病研究所・臨床癌化学療法部門, 教授 (20006076)
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キーワード | 癌化学療法 / PG【E_2】 / グルココルチコイド / 下垂体機能 / 甲状腺機能 / Aromatase抑制剤 / ホンモル非依存性癌 / 内分泌臓器 |
研究概要 |
担癌生体側の検討のうち、特に、その内分泌環境からの抗癌剤効果の検討をすすめ、癌化学療法の大成を招来するため、斉藤は、固形がん患者の【PGE_2】産生能がIL-1産生能など免疫応答関与物質と関連していることを明らかにし、これらからみたglucocorticoidの化学療法への関与を検討し、上條は、抗癌剤の短期、長期投与の視床下部下垂体機能異常及び甲状腺機能に与える影響を検討し、殊にTRH-OGTTによる癌患者でGHの上昇反応(奇異反応)は、腫瘍に関連する特異のものであることを明らかにした。涌井は、特に、MTX及びVCRとプロゲステロンの併用効果は相乗的で、著しい抗腫瘍効果を得た。長瀬は、正常ラット及びstrainの異るラット、癌において、CS投与時TSH及び【T_3】の低下が同様の傾向として認められることを述べた。安達は、Aromatase抑制剤、Aminoglutethimideの進行乳癌患者における治療効果を生体内ホルモンの変動、児玉は、エールリッヒ腹水癌に対する種々のステロイドホルモンと抗癌剤を組み合わせたChemo-endocrine therapyの条件の検討、松本は、シオノギ癌モデルでは、補助化学療法の併用が最も有効と認めた。螺良は、Cyclophosphamideとの併用による抗腫瘍効果について、【T_3】との併用が肺転移抑制を認めることを述べた。これらの結果は、さらに、各内分泌臓器と制癌剤効果の間に、それぞれ、検討すべき種々の微細な関連性を有することを示した。
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