研究分担者 |
矢野 圭司 東京大学, 農学部, 教授 (10011842)
山田 秀明 京都大学, 農学部, 教授 (30027180)
山下 晋三 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 教授 (20013089)
白戸 紋平 名古屋大学, 工学部, 教授 (30022974)
斉藤 泰和 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (10010761)
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研究概要 |
環境科学特別研究(R-30領域環境改善技術)に所属する各研究グループ(33グループ,112名)の運営・統括を行ない、環境汚染を技術的に解決するための基礎研究とその実用化にいたる方法論を検討すると共に、その結果を各研究グループの方針へフィードバックして、最大の成果を上げるよう研究の推進をはかることを目的とする基礎班で、以下のような活動を行った。 1986年11月にR-30領域における過去3年間の研究成果を集大成する4分册から成る研究報告集を刊行した。第1分册は「エアロゾル粒子の擬集と分離」「水圏汚染有機物質の酸化分解」「NoxおよびSoxの同時除去」第2分册は「選択的吸着材料の開発」「吸着除去・脱着再生プロセス」「膜材料と装置の開発」「固液系廃水の擬集と固液分離操作」第3分册は「生物浄化機能の促進と汚泥の利用」「難分解物質の生分解」第4分册は「有機系廃棄物の無害化処理」「重金属含有廃棄物の無害化処理」「水蓄産廃棄物の脱臭と有効利用」をそれぞれとりあげている。 1986年11月には日本学術会議環境工学研連および化学工学研連と共催で特別講演会「新しい環境改善技術を求めて」を開催した。 研究者の連絡・交流のための全体会議を2回開いたが、内1回は1987年2月2日、3日の2日間にわたって昭和61年度研究成果発表会として広く外部からの参加も呼びかけた。 環境改善技術領域は環境汚染の特質である多成分,希薄濃度,変動性,大量の被処理物といった困難な処理条件を克服できる新しい手法の開発を目指した基礎研究に取組んで来たもので、気圏,水圏,地圏・固体廃棄物の各部門に分れて、それぞれ研究成果を上げることができた。特に本年度はこれまでの活動の結果の締め括りと集大成に努力した。
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