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1986 年度 実績報告書

紙・パルプ製造プロセスにおける省エネルギー

研究課題

研究課題/領域番号 61040002
研究機関北海道大学

研究代表者

林 治助  北海道大学, 工学部, 教授 (10001182)

研究分担者 戸坂 圀夫  北海道大学, 工学部, 助教授 (90001289)
吉田 総夫  大阪府立工業技術研究所, 主任研究員
臼田 誠人  東京大学, 農学部, 教授 (40011887)
大江 礼三郎  東京農工大学, 農学部, 教授 (10015076)
中野 準三  東京大学, 農学部, 名誉教授 (70011806)
キーワード紙・パルプ / 酸素酸化 / 古紙 / 叩解助剤 / 省エネルギー / 叩解動力 / 溶融型接着剤 / 連続化
研究概要

1.クラフト蒸解と酸素酸化精製の連続化による省エネルギー 林治助 蒸解後部分的に熱水置換洗浄したKPの酸素酸化精製において、Mg【SO_4】等を添加すると完全水洗よりも高い収率向上と紙力維持効果があり、精製効果も同等になった。この連続化により熱および動力源単位を共に約40%減少できる。
2.省エネルギーを目的とした叩解助剤の研究 中野準三 有効な叩解助剤の条件としてスルフォン基とアミノ基を有すること、しかし過大なスルフォン基量は有害であること等を明らかにし、リグノスルフォン酸の脱スルフォン化とアミノ化により叩解効力を12〜16%節減できる助剤を得た。
3.紙料のリファイナ叩解動力の節減 臼田誠人 リファイナーの刃の形状,間隔等を変えて調製した紙の特性と動力の関係を検討し、刃の間隔の影響が最も大きいことを確認した。同じ有効エネルギーに対し刃の間隔が小さい程叩解速度が大きく、引張強度の高い紙が得られた。
4.古紙の劣化とその対策に関する研究 大江礼三郎 古紙繊維中に残畄する填料,インキ等の粒子について検討 リサイクルによるこれらの粒子の脱離,侵入挙動と、これから調製された紙の特性を明らかにした。またリサイクル古紙パルプの高速吸液特性を測定した。
5.古紙中の溶融型接着剤の除去法に関する研究 戸坂圀夫 古雑誌等の中の製本用溶融型接着剤の溶剤除去法の装置的基礎研究を行なった。水中におけるトルエン比が5〜8%,60℃,パルプ濃度5%で充分な除去効果があり、これはパルプ化工程の流れの中で十分実用可能な条件である。
6.古紙循環再利用システムのモデル化とエネルギー評価 吉田総夫 古紙利用の促進方策として製紙原料以外の利用方法として、固形燃料化を取り上げ、問題点の整理とシステム実現のためのシュミレーションを行なった。実用化は都市ゴミ処理の観点からの自治体による設備費補助の程度による。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] K.Tosaka;J.Hayashi: Tappiに投稿中.

  • [文献書誌] J.Hayashi;K.Tosaka;Y.Shimizu: Tappiに投稿中.

  • [文献書誌] 林治助,他: 紙パルプ技術協会誌.

  • [文献書誌] 大江礼三郎,他: 紙パルプ技術協会誌.

  • [文献書誌] 中野準三,他: 木材学会誌. 32. 691 (1986)

  • [文献書誌] F.Yoshida et.al: J.Textile Machinery Society of Japan. 32. 11 (1986)

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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