研究分担者 |
富田 彰 東北大学, 非水研, 教授 (80006311)
斉藤 正三郎 東北大学, 工学部化学工学科, 教授 (00005224)
冨永 博夫 東京大学, 工学部合成化学科, 教授 (00010760)
橋本 健治 京都大学, 工学部化学工学科, 教授 (20025919)
真田 雄三 北海道大学, 工学部金化研, 教授 (50109485)
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研究概要 |
昭和61年8月8日に総括班ワーキンググループ会議を開き昭和62年10月開催予定の総合シンポジウムにおける発表形式の打合わせその他を行い、昭和62年1月26日に総括班会議を開き昭和59〜61年度にわたる研究成果の総括を行った。また総括班計画班および共同研究者による夏期(61年7月14〜15日、宇部)秋期(61年11月11日、仙台)研究集会を開き全体討論会ならびに分科会を行った。各研究班も直接液化班(61年8月6〜7日)ガス化班(61年7月13〜14日)間接液化班(61年8月17〜22日)処理班(61年7月13〜14日)毎に研究集会を行い熱心な討論意見交換がなされた。最終の成果報告は昭和62年1月27〜28日(東京私学会館,東京)に官庁企業からも約80名の参加をえて班員による48件の発表を行い、また196頁の研究成果報告書を作製した。各研究班の研究成果の概要は、(1)直接液化班:石炭,溶媒の新しいキャラクタリゼーション法,高活性触媒の開発,反応を促進する添加物の発見,反応条件の組合わせなどの有益な知見の獲得,(2)ガス化班:基礎研究では、石炭の表面酸素に注目したガス化反応機構の解明,炭種によるガス化反応性の相違の原因究明,また担持法を工夫すれば岩塩,石灰が使い捨て触媒として有望なことの実証,工学的研究には、循環流動層,ドライアッシュ式噴流層の開発,(3)間接液化班:合成ガスの炭化水素への変換反応の活性および選択性の制御を可能にする担持金属触媒あるいは複合触媒などの新しい触媒系の開発,さらに超微粒子系の優れた触媒の開発,またディーゼル燃料合成に対するスラリー法の有望性の実証,(4)処理班:要素技術として液化反応器,石炭排出弁,脱灰装置などの設計に対する重要な知見,石炭高濃度スラリー用添加剤の開発,超臨界ガスや混合溶媒抽出技術の発展に要約され、高く評価さるべきものである。
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