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1988 年度 研究成果報告書概要

東アジア農耕文化の南及び西アジアとの関連に関する総合的調査研究ー栽培植物と自然植生の現状と過去の復元ー

研究課題

研究課題/領域番号 61042005
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
応募区分現地調査
研究機関信州大学

研究代表者

俣野 敏子  信州大学, 農学部, 教授 (00021080)

研究分担者 石川 慎吾  高知大学, 理学部, 助手 (90136359)
佐々木 章  大分短期大学, 助教授 (60105210)
藤原 宏志  宮崎大学, 理学部, 助教授 (40040860)
山中 三男  信州大学, 農学部, 教授 (50004461)
氏原 暉男  信州大学, 農学部, 教授 (60021060)
研究期間 (年度) 1986 – 1988
キーワード栽培植物 / 作物の伝播 / 自然植生 / 耕地利用 / 花粉分析 / プラント・オパール分析
研究概要

ユーラシア大陸南部における栽培植物の東西交流に関する歴史的変遷の解明を主な目的として、特に東アジア起源の主要栽培植物の西方への伝播を明らかにするための調査を実施した。
1986年にはネパールからトルコへかけて全域の予備踏査とネパール全域の試料収集、1987年には予備調査の結果本研究の目的に適当と考えられたネパール西部、カシミール、パキスタン全域についての調査を実施した。1988年は収集資料の解析、試料の分析・同定、収集種子の栽培試験による形質比較等の調査総括を実施した。
調査内容と結果の主なものは下記のとおりである。
1)調査対象地域における自然環境及び農耕地利用の形態を調査した。農耕地の形態は利用水資源の状況をよく反映しており、近年日本国内でしばしば発掘されその意味が推察の域をでてない"小区画水田"についても大きな示唆を与えるものであった。
2)対象地域の栽培植物の分布状況とその地理的変異を調査し、また種子の収集を行った。収集種子についてはトウモロコシ、イネ、シコクビエなど一部のものについて栽培試験を実施し、諸形質の地理的変を把握し、その変異の要因について検討した。
3)対象地域の自然環境と対比しながら、主要な植生帯の分布を調査した。また、畑地随伴雑草についてはその地域的特徴を明らかにした。
4)土壌堆積物中に含まれる野生植物および主要作物の花粉粒や葉片由来のプラントオパール等堆積徴化石を発掘採取し、堆積層の年代決定と平行して解析した。ネパールのカトマンズ盆地では野生稲の存在を示唆する結果が得られ、また、インダス先史時代遺跡からは当時すでに水稲の栽培が行われていたことを実証するする結果を得ることが出来た。
これら諸結果の総合的な解析考察を現在進めている。

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公開日: 1990-03-20  

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