研究分担者 |
小林 重信 東京工業大学, 総合理工学研究科, 助教授 (40016697)
佐々木 慎一 豊橋技術科学大学, 物質工学系, 教授 (40006408)
吉田 将 九州工業大学, 情報工学部, 教授 (80039065)
石塚 満 東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (50114369)
田中 穂積 東京工業大学, 工学部, 教授 (80163567)
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研究概要 |
知的情報システムは推論機能と知識を利用して、創造的な研究・開発の支援を可能にする点に大きな期待が寄せられている。しかし基本的な技術であるだけに、これを実現する過程において現われる問題も、知識表現,知識利用,知識獲得,知識管理などの基本技術,自然言語理解,パターン理解などのヒューマン.インターフェース,従来の諸プログラムやデータベースなどとの統合化システム.アーキテクチュアなど実現の技術,問題解決のための対象モデルや教育を含むコミュニケーション.モデルの表現や処理,創造的な研究.開発支援の方法,など多様である。本研究班はこれらの問題をそれぞれの分担者が担当し、年3回の研究会において相互の成果交流を行なって来た。本年度研究概要は以下の通りである。 大須賀はモデル構築に基づく知的統合化システムを開発し、また全体の調整を図った。石塚は不完全知識を含む高次推論方式、小林は協調型問題解決と類推の研究により知的システムの高度化に寄与し、林はシステム実現の方式の開発とデータベース高度化の研究を行なった。田中(穂)は機械翻訳システム用辞書の知識獲得の実験を行い、吉田は単語の意味辞書を作成することによって自然言語処理の可能性を拡大した。大槻は教育システムにおいて自然言語理解を通して相互理解と学習のモデルを作成し、岡田はパターンと言語を含む理解のシステムのモデルを開発した。上野と溝口は共にフレーム法によるエキスパートシステムを開発し各種の応用を試みた。佐々木は分子構造設計、藤原は反応設計において共にデータベースを利用した創造開発型問題の知的支援を推進し、伊藤はCADへの推論方式の応用を、増永はマルチメディア.データベースの知的利用の方法について研究を進めた。小山は知識ベースと推論に基づく知的医療診断システムの開発を行なった。
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