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1986 年度 実績報告書

中枢神経系細胞におけるエノラーゼアイソザイム発現の遺伝的制御

研究課題

研究課題/領域番号 61228004
研究機関新潟大学

研究代表者

高橋 康夫  新大, 脳研究所, 教授 (00018590)

研究分担者 崎村 建司  新潟大学, 脳研究所, 助手 (40162325)
桑野 良三  新潟大学, 脳研究所, 助手 (20111734)
キーワードエノラーゼ / 遺伝子 / 転写 / エクソン / イントロン / DNA
研究概要

中枢神経系は主として3種類の細胞から出来ている。即ちニューロンアストログリア,オリゴデンドログリアである。我々はこれらの各細胞に特異的に局在している蛋白の遺伝子クローニングを行い、その遺伝子の細胞特異的発現機構を解明しようと考えた。本研究ではニューロンに発見するニューロン特異エノラーゼ(NSE)を中心としたエノラーゼアイソザイムの遺伝子構造を発現に重点をおいて研究を行った
(1)NSEの遺伝子構造-NSE遺伝子を含むクローンを見出しその構造を決定した。NSE遺伝子は9kbpのサイズで12エクソンを11のイントロンが分断していることが明らかになった。転写開始点の決定にはslマッピングとプライマー伸展法を使用したが、3つの開始点が同定された。TATAボックス様の配列は見出されたが典型的なものではなかった。また(ATボックスは存在しなかった。5´隣接領域はGC含量が高くGCボックス様の配列も認められた。また7種類の反復配列が認められた。
(2)NSE遺伝子の発現-(1)のNSE遺伝子の構造にもとづいてその発現実験を試みた。先づHeLa細胞抽出液を使用したMasleyの無細胞転写系を使用してその転写実験を行った。色々のサイズの予想されたプロモータ領域を含むDNA断片或はプロモーターを含まないDNA断片を転写させた処予想されたサイズのRNAが合成された。5´隣接領域を含まないDNA断片では転写は見られなかった。結局約200bpのこの領域が重要であると考えられた。
(3)NNE遺伝子-Nonnenronal enolase(NNE)遺伝子をクローニングしようと試みているが現在の処偽遺伝子ばかりがとれて来ており、現在更に検討中である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 崎村建司: 日本分子生物学会講演要旨集. 9. 148 (1986)

  • [文献書誌] 崎村建司: 神経化学. 25. 568-570 (1986)

  • [文献書誌] 高橋康夫: 遺伝. 41. 19-24 (1987)

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公開日: 1988-11-10   更新日: 2016-04-21  

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