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1986 年度 実績報告書

ヒマ種子胚乳で合成される脂質転移タンパク質の遺伝子発現過程とその誘発要因の研究

研究課題

研究課題/領域番号 61229003
研究機関東京大学

研究代表者

山田 晃弘  東大, 教養部, 教授 (50012266)

研究分担者 小関 良宏  東京大学, 教養学部, 助手 (50185592)
山田 晃弘  東京大学, 教養学部, 教授 (50012266)
キーワードヒマ種子 / ヒマ子葉 / 脂質転移タンパク質 / LTP / (LTPの)mRNA / (LTPの)cDNA
研究概要

発芽ヒマ種子の塩基性タンパク質画分に、細胞内のオルガネラ間で脂質を運搬する脂質転移タンパク質(LTP)が見出された。ウエスタン・ブロット法で調べると、胚乳,子葉,胚軸には異った分子量をもつLTPが見出され、組織に特異的なLTPが存在するようである。子葉のLTPは約9.3Kダルトンと7Kダルトンの2種、胚軸には7Kダルトンの1種が見出された。子葉の2種のLTPは発芽5日目に誘導され、子葉の脂質転移活性も5日目に急激に上昇することがわかった。発芽5日目の子葉からmRNAを調製し、in vitro翻訳系とイムノ・プレシピテーションを用いて調べた結果、分子量の異なる2種の、13Kダルトンと10.5Kダルトンのタンパク質が合成されることがわかった。すなわち、子葉で誘導される2種のLTPはin vitro翻訳系で合成される2種のタンパク質より、それぞれ、3.5Kダルトン小さい。このことは、翻訳後のLTPはシグラルペプチドを持ち、プロセシングを受けて活性タンパク質が生成することを示唆する。
LTP遺伝子の転写過程を明らかにするために、発芽ヒマ子葉のmRNAからcDNAを作成することを開始した。3日目の発芽子葉から得たmRNAを精製し、LTPのmRNA含量の高い画分を得、このmRNAを用いてGulerとHoff manの方法によりcDNAを作成した。これにdC付加を行ない、dG付加したpUC18に組み込んだ。これをHanahanの方法でE.ColiJM83に形質転換し、約5000コロニーを得た。現在、このクローンの中から、合成プローブを用いて、LTPのDNAを含むクローンを探索している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 渡辺紳一郎,山田晃弘: Biochimica Biophysica Acta. 876. 116-123 (1986)

  • [文献書誌] 滝島邦夫,渡辺紳一郎,山田晃弘,間宮群二: Biochimica Biophysica Acta. 870. 248-255 (1986)

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公開日: 1988-11-10   更新日: 2016-04-21  

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